1/18 0:54 『永遠なるもの』
今回のコメント。
現在キッチンでPCをぽちぽちと打っております。
結構場所変えてやるとリフレッシュしますね。
変化は必要だなぁと痛感。
だからといって、執筆ははかどりません。
(リフレッシュっていったじゃん)
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「確認取れた? ええ……そう」
木崎は一瞬赤石に視線を送り、大袈裟に話を続けた。
「緑川という社員はここ数日休んでいるのね。じゃあ、仲井戸という社員は? ……ええ。休みを取ってるのね……ありがとう」
電話を切ると木崎は赤石の顔を見て、肩をすくめた。これで手がかりはなくなったわけでだ……と赤石が再びどこへ行くか考え出した時、木崎は携帯電話を再び操作し始めた。
「最終手段ね」
まだ手がかりがあったのか。こんな一瞬で木崎は緑川を探す方法の優先順位まで考えてたというのか。赤石がぽかんと口を開けていると、木崎は携帯を操作しながら、説明を始めた。
「会社の携帯電話に電源が入っていれば、追跡調査ができるの。社員の行動をそこまで管理するのは気がひけるから普段は使わないんだけどGPSで検索します。社長である私の承認が必要なの。だからもう承認は終っているんだけど……現在地確認を始めたわ。電源が入っていたみたい。運がいい、ついてるね」
しばらく携帯電話を見つめる木崎。結果が出たのか、眉間にしわを寄せ、彼女の表情が険しくなる。
「……わかった。ウチの会社の通販商品が保管してある倉庫よ」
「ここからの距離は?」
「大きな港の近くにあるから、車で三十分ぐらい……タクシーを呼びましょう」
赤石達は急いで大通りに出てタクシーを拾い、倉庫へ向かった。
車内では二人黙ったまま数分を過ごした。木崎は顔を強張らせたままだった。しかし、沈黙を破ったのは、木崎だった。
「命の危険があるっていうのに回りくどいことしてごめんね」
「いや、むしろ感謝してるよ。俺自身は樅山ぐらいしかツテがなかったから」
正直、木崎がいなかったら今頃どうなっていただろう。街中を無駄に走っていたに違いない。そしていたずらに時間が過ぎていたのだろう。
赤石の答えを聞いて、木崎は強張った表情を崩して笑った。
「よかった。自分の会社で起こっていることだから、ちゃんとしないと。にしても緑川君と仲井戸君がウチの会社にいたなんて……気づかない私は社長失格かもね」
「そんなことないよ。さっきの電話聞いてたら、本当に社長なんだなって感心したよ」
すると木崎は俯いて、やや上目遣いで赤石を見つめた。
更新は1~2時間後(45%)
さぁ~、半分を切ってまいりました!