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1/17 23:50 『永遠なるもの』

今回のコメント。


電話で捲くし立てられると、ついついわざとゆっくり話してしまいます。


こっちのペースを変えてしまうと、振り回されるからなんですけど。


だけど今回の話みたいに、急かされると多少は焦るだろうなぁ、小心者だから。



***********************************



「赤石君、一応確認だけど……」


 木崎は少し真面目な表情で赤石を見た。


「どこに行ったらいいか当てはあるの?」

「えっと……」


 赤石は曖昧な笑みを浮かべるしかなかった。木崎は小さく息を吐いた。


「呆れた。さっき勢い良く建物から出てきたのは何だったの?」


 詰問口調の木崎に、赤石は戸惑いながら下を向いた。先生に怒られているような気分になったのだ。


「いても立ってもいられなくて……」

「要するに無鉄砲ってことね。まったく……昔から変わらないね。」


 木崎はまるでモードが変わったようにテキパキと動き出した。ハンドバッグから携帯電話をとりだし、どこかへ電話をかけた。相手が出るまでに木崎は赤石に一言声をかける。


「じゃあ、私が確認するから」


 赤石は曖昧に返事をして、木崎の行動を見つめていた。ただ突っ立ているのはなかなかどうして苦痛であった。携帯電話の相手が出た瞬間、木崎はまくし立てるように話し出した。


「私です。ちょっと調べて欲しいことがあるの。研究所に所属してる社員だとおもうんだけど……ええ。緑川という社員は今どこにいるか分かる? 社員にいなければバイトでいいから探してね。もし会社にいることが確認できなければ、携帯電話の番号を教えて頂戴……後から電話するんじゃ遅いの。今すぐ調べなさい。電話で確認すればすぐでしょう。こっちは急いでいるの……ええ……」


 気のせいか愛らしかった瞳が少し釣りあがっているように見えた。テキパキとこなす姿を見て、無口だった昔との違いに驚く。


 二十年の月日って言うのはここまで人を変えるのか……赤石はただ木崎の姿を見守るしかなかった。




更新は1~2時間後(60%)

低いぞ。

しかし、低いほうが案外更新確率高い気がするのは僕だけ?

(自分のことだろ)

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