1/16 1:02 『永遠なるもの』
今回のコメント。
あれ?
車のガソリン入れたっけ?
……覚えていない。
今から入れに行こうかなぁ。
今週はドライブいってないし。
う~む。
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『バイト内容はやはり幼女の部屋に侵入することだという。とはいえ、決定的な証拠には乏しいので、具体的な指示が入るまでは、このままでいることにした』
こんな大雑把なバイト内容で簡単に承諾する人間が信じられなかった。だが、今では携帯で気軽に日雇いのバイトを探せる時代だ。たいしたリスクも考えず、モラルが低いままにバイトをする人間がいてもおかしくない。まったく、軽い世の中になったものだ。
『それとは別にバイトで使用するというクリームを渡される。なんでも塗るだけでイケメンになるということらしい。ハッキリ言って信じられない。見せられた動画もCGでどうにでもなるし、なぜこんな事をさせようとするのかわけが分からなかった』
ここまでの話は聞いていた。クリームも実際に手に取った。
『バイトの決行は12月24日だった。それを彼女に言ったところ、喧嘩になった。だが折角大きな事件を掴めそうなのに、カップルのイベントごときでチャンスを逃すのは馬鹿げている』
オレが星野の顔を見ると、彼女はバツが悪そうに視線を外した。
『彼女と喧嘩して、連絡が一切なくなる。会社でも視線が合わない。話しかけても無視をする。本当にイライラする。ついに彼女が出勤しなくなった』
つい、気になったオレは星野に質問した。
「本当のなのか?」
「はい……インフルエンザで」
「なんでそれを言わなかった?」
「喧嘩してたので……」
「意地っ張りだな」
オレはため息をつきながら続きを読んだ。
『そんな時に目に入ったのはイケメンクリーム。もしこれが本当なら彼女は驚いて俺をみてくれるだろうか』
「くっ」と言葉に詰まった声が横から聞こえる。言わなくても分かる。顔は関係ないのだ。だが、彼女に冷たくされ原因を外見に求めてしまう真情も理解して欲しい。
『効果を家で確かめることにした。頬に軽く塗った数秒後、もの凄い顔面への激痛が走る。自分の意思とは関係なく筋肉が収縮しているのが分かる。永遠にも感じた苦痛の時間はおそらく一二分のことだったと思う。痛みが治まり、鏡を見る。すると今までの自分とは見違えるほど、美形になっていた』
馬鹿な。そんなことがあるわけがない。しかし、冗談で樅山が書いているとは思えなかった。こんなことなら同窓会に浮かれずに、樅山と会っていればよかったと後悔した。
次回更新は1~2時間後(65%)
順調に落ちてます!