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1/8 0:59 『永遠なるもの』

今回のコメント。


とりあえず現実逃避してきま~す!


恒例のドライブタイムだ!

(まだ行ってなかったのかというツッコミは無し)


本当に習慣になってるなぁ。

悪くはないんだけどね。


ただ、大声で歌いながら運転するだけなので。



***********************************



 すると眉を八の字にして曖昧に口を開けて笑う。明らかに苦笑いを赤石に向けた。


「なにそれ?」

「たとえば俺といた時、そばにこんな奴いなかった?」

「あはははっ、私に取材?」


 目尻に涙を溜めながら木崎は大きく口を開けて笑った。赤石は少しムッとした。今までの自分を否定された気持ちになったのだ。元々の原因はお前なんだぞ、と言いかけて止めた。きっとまた馬鹿にされる。本当に馬鹿馬鹿しい気持になった赤石はため息をつきながら答えた。


「はぁ~、あのな真剣に聞いているんだぞ」

「じゃあ、赤石君は見たの?」

「それは……」

「ん?」


 木崎は頬杖をつきながら、顔を傾けた。ほほ笑みながら見つめられると、段々追求する意欲が無くなっていく。赤石は俯いた。


「……見てない」


 それっきり詳しく聞くことができなくなった。

 しぼんでいく気持ちをなんとか抑えるために、無理やり話題を振ってみる事にした。


「そう言えば、一次会で大木となんかあったの?」

「え?……ああ、あれね」


 木崎の笑顔は崩れないものの、含み笑いをした。すこし勝ち誇ったような笑みに見えたのは気のせいだろうか。


「ちょっとした意見の行き違いだよ」


 おかわりをした焼酎を木崎が口をつける。一口、二口飲むと、「ふー」と息を深く吐いた。そして目をつむり、ゆっくり言葉を繋いだ。


「大木さんが信じないから」

「何を?」


 すると木崎は瞳を開けて、僕にいたずらっ子っぽく笑いかけた。


「秘密。大したことじゃないよ」

「大したことじゃないなら言えよ」

「嫌だよ~」


 少しくだけた木崎の言葉遣いに、なんだかオレもつられてしまった。


「ヒントくれよ、ヒント」

「子供だよね、赤石君」


 ウインクするように片目を閉じて、木崎は笑った。なんとか話題を終らせようとする彼女にオレは半分本気で答えた。


「今は子供でいいんじゃね?」


 一瞬、木崎の瞳に力が籠もったように見えたが、すぐに肩の力が抜けたようになで肩になった。オレから少し視線を外して、一言呟いた。


「……そうだね」



つーことで行ってきます!

次回更新は1~2時間後!(85%)


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