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1/7 21:55 『永遠なるもの』

今回のコメント。


一日ぶりのお待ちどうさまでした!


今日、いつもより早く起きなきゃいけなかったので、昨日は休んじゃった! テヘ。


そして今日も、午前中は神社へ安全祈願、その後、古本屋めぐる。

疲れて家に帰り寝る。(これをなんとかしろよ……)

さらに、マンガを読んで感動して、現在に至る!


あっ、日常は見ましたよ。(どうでも良い情報)


さぁ、今日もさっそくいきますか!



***********************************



 ――まっ、期待してないわけじゃないけどさ。

 木崎に連れて来られたここは焼酎バーのようなたこ焼き屋だった。カウンター席に赤石と木崎が座る。店の中は明るく、二人の仲が良い雰囲気になるような場所ではなかった。赤石はちょっとテンションが下がっていた。

 赤石が頬杖をついて木崎にばれない様に小さくため息をした。すると木崎はジト目で赤石を見つめる。


「なんか期待してた?」

「……し、してねえよ」

「あはは、変わらないね。ムキになるところとか」

「はぁ? 誰がムキになって――」


 赤石の言葉を遮るように木崎がゆっくりとした口調で言葉を被せる。


「よかった。変わってなくて。下手に大人になってなくて」


 言った後、木崎は頬を緩ませた。赤石は彼女を横目で見て、視線を逸らした。


「なんか、一次会で疲れちゃった。大人トークは気を遣うね」

「そうだな。慣れが必要だからな」


 屈託ないと表現した方が良いのだろうか。緊張が抜けたような自然な笑みが木崎から赤石に向けられた。こんな風に笑えるようになったんだ、きっと今は幸せなんだな。助けるなんて意気込んでいた赤石は少し複雑な気持になった。


「さぁ、食べてみて。ここのたこ焼き美味しいんだよ~」


 カウンターから出されたたこ焼き。形を崩した球形のたこ焼きはゆらゆらと湯気が立ち上る。赤石はたこ焼きを口に入れる。確かにカリッとじゃなくてモチモチした食感が美味しかった。木崎は「どう?」って言いたそうな顔を向ける。赤石は口をホクホクさせながら何度も頷いた。


「外面いいから私って……だから取っておいたんだ。赤石君と話をするの」

「んぐっ!」


 赤石はたこ焼きを喉に詰まらせて、咳き込んでしまった。木崎は赤石が注文した焼酎を差し出す。


「はい、飲み物」


 焼酎を流し込みながら、言葉の意味を探した。気兼ねなく自分と話したかった。それ以上考えるのは野暮と言うものだろう。赤石はそう結論づけることにした。




次回更新は1~2時間後!(95%)



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