1/5 21:57 『永遠なるもの』
今回のコメント。
今日は少し早めの更新、更新!
色々と変更をしようと思ってます。
ここから少し書き方を変えました。
わかりにくくなったかもしれませんがご容赦を。
それでは今日も行きますか!
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「よう、赤石。浮いてるな」
低い声と共に赤石の座る男がいた。高そうなジャケットを着こなし、細身で長身、メガネをかけた男だった。
赤石にはまったく心当たりが無い。不思議そうな顔を向けると、男は舌打ちした。
「仲井戸だよ。覚えてないのか?」
確かに良くみると面影がある。仲井戸は赤石をなめる様に上下に視線を移す。赤石は少々の嫌悪感を感じて、口の端を歪ませた。
視線を赤石とあわせると仲井戸は鼻でふんと笑い、顎を上げて横柄な態度で口を開いた。
「お前、雑誌記者やってるんだってな」
「……なんで知ってる」
まだ話もしていないのにコイツは赤石の職業を知っていた。要注意だ。自分の勘がそう告げていた。よほど睨みを聞かせたのだろうか、仲井戸は眉を八の字にして、やや呆れたような表情を示した。
「いや、さっきから俺が目の前の席にいたのに気づかずに他の奴と話してるからだろ」
少し警戒しすぎたか。赤石は鼻頭をかきながら、頭を軽く下げた。
「そうだったのか、悪い」
「お前らしくないな」
「え?」
『らしくない』なんて久しぶりに聞いた。赤石の頭が一瞬空白になる。
「昔のお前はもっと強引だったじゃないか」
あれは自分の人生の中でも稀有な例なんだよ。と言いたかったが、止めた。
更新は1~2時間後(95%)