1/2 4:29 『永遠なるもの』⑳
今回のコメント。
今回もよそ事してて(現実逃避ともいう)全然かけてない!
でも、書けただけ偉いよね!
自分で自分を褒めよう、ナデナデ。
さて、明日もまたがんばろう。
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穢したくなった。あの笑顔をぶち壊してやりたい。自分がこんなに落ち込んでいるのに、簡単に笑顔を見せるなんて許せない。夕方とあいまって薄暗いきもちが、幼き赤石に芽生えた。
そして彼女に近づく。やはり笑顔で赤石を迎えた。無言で押し倒してみた。だけど木崎は笑っている。余計に苛立ちがこみ上げ、馬なりになって手を上げた。
「皆、同じだね」
やはり笑顔のまま木崎は赤石に言った。彼は心を見透かされたようで急に気恥ずかしくなった。何か汚いものと同じ扱いにされたような気持になったのである。レギュラーに選ばれなかった怒りを女の子にぶつけた自分。情けなさがこみ上げた。馬乗りになったままで赤石はようやく声を上げて泣いた。
それ以来、練習が終ると木崎の待つ公園へ寄り道をするようになった。たまたま耳にした新しい父の話。苦しんでいるのかもしれない。幼いながらに赤石は「自分のしたことを帳消しにすることが出来るかもしれない」と思いつき、何とか解決するように奔走した。
今日はここまで。