12/25 20:03 『永遠なるもの』⑧
今回のコメント。
っていうかリープの悪い癖が出てきました!
キャラ個別に思い入れが深くなり、物語から脱線する癖がでてきました!
これやると終らなくなる!
今回は「なるべく物語に集中する!」って決めたのに!
いや、この癖自体は悪いとは思わないけど、今回は違うなぁと思いました。
(なにこの感想文みたいな書き方)
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珍しくみんなが集まった放課後、大木さんが疲れたように小さい声で僕たちに言った。
「あのさ、赤石。私達でもこんなに毎日イジメなかったんだけど」
大木さんに同意するように仲井戸も頷いた。
「赤石、さすがにやりすぎだ
「うるせー、俺たちは正義だからいいんだよ。それにコードネームで呼べっていってるだろ!」
大木さんと仲井戸君は特に反論することなく、二人でため息をついた。怒っている赤石君に大木さんはため息混じりに答えた。
「あのさ、私達もうイジメやめるから、赤石もやめない?」
「うるせー、俺はイジメてなんかいない!」
今度は仲井戸君が赤石君に話しかける。
「本末転倒って言葉知ってるか?」
「知らん!」
僕も知らない。教えて欲しい。
それにしても大木さんと仲井戸君、今日はとても意見があっているようだった。
「俺達は元々大木のイジメをやめさせようとして、会を結成したんだろ?」
忘れてた。そういえばそうだった。ということは大木さんが止めるって言ったんだから、全て解決と言うことになるよね。僕は一気に心が軽くなった気がした。
でも、赤石君の表情は変わらなかった。
「……もうそんなの関係ないんだよ。我々は正義を貫くため、奴等を打倒するのだ!」
「赤石、もういいだろ」
「うるせー、ミディアムレア! 会の時はコードネームで言えってアレほど言ったろ!」
「レアは止めろ! 生焼け感が半端ない!」
「ねえ、ミディアムレアってなんなの?」
「デブは黙ってろ!」
もうあだ名でもなかった。僕は何だか悲しくなった。
どれぐらいだか分からないぐらい長い間、沈黙が続いた。すごく楽しくない。縄跳びで足を引っ掛けていたときは、ちょっとドキドキしたのに今では嫌な気持ちしかしない。
なんだかもう会を続けていくような雰囲気じゃなくなってきた。
「もういい。お前等は止めろ」
赤石君は下を向いたまま、僕たちに言った。すぐに大木さんが立ち上がって、抗議した。
「赤石、私達も止めるって言ってるじゃない」
「うるせぇ。本当の敵はお前等じゃねえって言ってるだろ」
大袈裟なため息をついて眼鏡を押し上げながら仲井戸君が赤石君に近づいた。
「お前、単純に木崎をイジメたいだけじゃないのか?」
「ふざけんなっ!」
「もう、喧嘩は止めなさいよ」
立ち上がって掴みかかろうとする赤石君を大木さんが羽交い絞めにしてとめる。背のあまり大きくない赤石君は簡単に止められてしまった。足だけがじたばた動く。
「私と仲井戸はもうこの会を抜けるって決めたから」
すると足の動きが止まり、赤石君は大人しくなった。大木さんと仲井戸君はそのまま教室を出て行った。
「デブリはどうするんだよ」
――はっ。僕はまたしても出て行くタイミングを見失っていた。
「あいつ等……俺達の聖戦は始まったバッカリなんだぞ! 何言ってやがるんだ」
さすがに今度は「帰れっ」て言ってくれなさそうな気がした。自分で言おうかな……今なら大丈夫そうな気がする。よし言おう。せーの…………だめだ! 勇気がない!
「ありがとう、デブリ。お前はわかってくれると思ったよ」
勝手に判断されたし! どうしよう、どうしよう!
「よし、最終決戦だ。行くぞ。デブリ!」
僕も参加することになってるうぅぅ!
更新は1~2時間後(95%)