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12/25 18:03 『永遠なるもの』⑥

今回のコメント。


冬至を過ぎたとはいえ、もう日が暮れてしまった!

あれ? じゃあ寝たて時間はほとんど日中?


考えてはいけない……


ちなみに今の話はもうすぐ終る予定です。



***********************************



 それから僕達は色々な作戦を試した。


 教室の入り口に黒板消し挟んで落としたり、給食のなかにわさびを入れたり、縄跳びで足引っ掛けも毎日行なった。上履きに小石を大量に入れたりした。


 変わったところでは、体操着を誰も使っていない予備のものと交換したり、筆箱を色違いの同じものに変更したりした。

 だけど、木崎さんは泣かなかった。



 放課後、赤石君はため息交じりに言った。


「なんでだ。なんで泣かない」


 仲井戸君は腕を組みながら、眼鏡を光らせた。


「赤石、後半は支援している気がするぞ」

「うるせー、会の時はコードネームで呼べよ! ミディアム!」


 すると仲井戸君が腕組みを解いて、眼鏡を上げた。


「前からそのコードネーム気に入らなかったんだよ! なんで焼加減なんだよ」

「じゃあミディアムレア」

「はぁ? ちょっと生っぽくなっただけじゃねえか!」


 赤石君と仲井戸君はなにを言い争っているんだろう、焼加減って何? と僕が疑問に思っていると、手を二三回叩いて「はいはい」と言いながら大木さんが会話を止めた。


「やり方が生ぬるいんじゃないの? っていうか、野球の練習に行こうよ赤石」

「コードネームで呼べって言ったろ、ビッグウッド!」

「誰がビックウッドだ! 大木だ、大木!」


 大木さんは僕達と一緒に行動するようになって、女子達を引き連れてイジメることはなくなった。自然と女子達のイジメはなくなる。それどころか、赤石君の横にいつも立っている。今は怒っているけど笑顔が多いし。


「やはり、直接イジメるしかないのか……」

「赤い……レッド。俺達のやってることはイジメじゃないんだよな。普通にイジメって言ってるけど。僕も塾に行きたい」

「イジメ……じゃない、俺達のやってることは正義だ。周りから見たら悪に見えるかもしれないけど、これは正しい行いなんだ!」


 僕たちは「木崎さんを泣かせる」ことに集中することを確認した。そして最初はためらっていた直接攻撃をすることにした。





更新は1~2時間後(95%)

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