12/18 1:58
今回のコメント
突然くしゃみが止まらなくなり、ティシュペーパーを大量消費。
それでもくしゃみが止まらず、とうとうティシュペーパーなくなる!
それでも流れる鼻水! あぁ、鼻水が水のようだ!(汚い)
くそう、ティシュ買いにいかなきゃ。
でも買いに行くために鼻水止めなきゃ。
あぁっ、ティシュペーパーがない!
(このループを繰り返す)
くそう……
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「君は本当に……なんだか自分が情けなくなるね」
高月先輩は再び窓を見つめた。元の焦点の合わない視線を外へ向けた。そして何かを諦めたようにため息をつく。
「もう、いいや……」
窓の外を眺めながら、独り言のように高月先輩は話し始めた。
「美国先輩の前でどんなに平気って言っても……全然平気じゃなかった。悲しかった。声を出して泣きたかった。でも、先輩の気持ちもあるし、我慢することが一番最適な方法だと思ってた」
美国が絡んでくると高月先輩の態度は取り付く島がなくなる。それはきっと僕が事情を知らないからだと思ってた。そして今、だいたいの事情を知り、実際僕も事実を知った後、疑心暗鬼に陥った。改めて思ったのは、高月先輩と僕とでは対応が違っていたんだ。
「美国先輩は私を見て気を遣ってくれてたのかもしれない。表面上は上手くいっているように見えたと思う」
ハッキリ反論したかった。一番近くで見ていた滝川先輩にはバレバレだったって事を。高月先輩は器用なタイプではない。事情を知らない僕にはさっぱりなことでも、近くにいる人から見れば無理しているのが分かるのだろう。
気がつくと高月先輩は声に出さずに笑っていた。だけど相変わらず瞳の焦点は合っておらず、その笑顔には自虐的な意味以外感じ取れなかった。
「美国先輩に心を開いて飛び込めなかった。同時に先輩も御堂先輩への思いを抱えたまま日記の記述が進行したの……」
事実を知ったとき、僕は我慢できずに高月先輩へ不満を言ってしまったけど、先輩はずっと自分の気持ちを押し殺してたってことだ。
「そしてちゃんと伝える前に美国先輩は消えてしまった。私の中でわだかまりだけが残った」
押し殺した結果、何もできずに全てが終わってしまった、ということか。本当の気持ちをぶつけなければいけない相手がいなくなり、もやもやした気持ちだけが宙を彷徨い、振り上げる拳も下ろす先も無くなってしまった。
「これが私。偉そうなこと言いながら、その実、何もできない馬鹿。おまけに好きな人に対しても、疑いをもって、大切なものをなくしてしまった。残ったのは虚しい気持ちだけ」
高月先輩は自分に対する卑下を話し尽くし、おでこを窓につける。息を吐くごとに窓が曇って外が見えなくなった。
「一体なんだろうね……私って。何もないの空っぽの存在」
おでこをつけたまま顔をこちらに向けた。瞳を細め、閉じた口が笑みを浮かべる。ただ痛々しさだけが僕に残る。先輩は鼻で笑いながら、自嘲気味に言葉を締めくくった。
「だから憧れて貰うような存在じゃないの」
次の更新は1~2時間後!(70%)
後一回で今日はおしまいの予定だから大丈夫!(何が?)