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12/18 0:25

今回のコメント


最近の書いてる場所。


台所でノートパソコン

自室でデスクトップ


たまにファミレスで手書き


やはり同じ場所でずっとはシンドイし、慣れてくると頭も働かない。(僕の場合は)

今はどこかって?(誰も聞いていない)


今は自室です!(だから誰も聞いていないって)


よし、いつも通りのドライブ行ってくるか!

(うんうん。いつも通りの現実逃避)


以上。



***********************************



「皆が不合格になったから、僕たちがあるんです」


 アリ地獄から引き上げる手が必要なときもある。自分だけで解決できないこともある。事情も知らない、共感できない、助ける力もないかもしれない。でも、手を伸ばすんだ。


「先輩たちには悪いですが、僕は感謝しています」

「え?」

「高月先輩に会えた今がありますから」

「……何が言いたいの?」


 高月先輩は僕の言葉に対して明らかに反発心を覚えたようだ。眉間に力が入り、鋭い視線が僕を射抜く。過去を馬鹿にしたと思われたのかな。とはいえ、その程度で倒れるわけには行かない。


「僕には美国だけじゃない。もっと前からの先輩達の想いを受け継いでいるんですよ。だから、僕に好きな人を投影させても良いんです」

「でも私……」


 思考を止めて頭の中で立ち尽くす高月先輩。だけど僕は強引に手を伸ばし引っ張り上げた。

 実際には先輩へ一歩近づいただけだけど。


「それに僕の中で美国を見たということは、高月先輩が好きなる要素が僕にはあるってことでしょ?」

「……ずいぶんなポジティブシンキングね」

「ええ。ずいぶんなポジティブシンキングです!」


 今日一日があったから、感じられる。

 僕の背中には先輩達が控えていて、後押ししてくれる。


 頑張れって。

 諦めるなって。

 次は上手く行くって。

 だから、もう負けない。。


「いいんです。いいことにしたんです。僕も美国も好きになってください」


 ――はっ。

 思いがけなく告白してないか? 

 うわああああああぁぁぁぁっ!!


 最後の言葉だけどうにかなりませんか神様! 高月先輩の記憶から消してください。

 勢いって怖い。絶対僕は顔を真っ赤にしているに違いない。今更「今の嘘です」とか言えないしなぁ……僕は勇気をだして、先輩の顔をちらりと覗く。


 覗いただけのつもりだったけど、先輩は僕を見つめていたため、視線がぶつかった。

 高月先輩は最初、目を丸くしていたが、やがて小さく笑いながら前髪をかき上げた。


「君は本当に……なんだか自分が情けなくなるね」





次の更新は1~2時間後!(80%)

まだ大丈夫! 多分……

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