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今回のコメント
・まさか、いつもの寝オチ?
なんちゃって。
・ルーズリーフにメモったら時間が経ってた!
・基本的な設定が全然できてないから文章が進まないのはわかっているので、少しずつエンジンをかけようかなと思ってます。
という言い訳。
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早 沙和の瞳に力がこもる。
「それはアンタに大した思い出がないからじゃないの?」
図星だった。中学時代、家と学校の往復だけだった僕に対した思いでもない。しかも、「思い出がない」と指摘されても、ちっとも感情が動かなかった。
昔からそうだった。人が騒いでいる時ほど冷めた気持になっていく。冷静になってしまう。このまま僕は感情が動くことのないまま死んでしまうのだろうか。胸がそわそわした。胸騒ぎが止まらない。ずっと、ずっとこのま――
「うっ、うええええっ……」
胸からこみ上げてきた異物感に耐えられなくなって、僕は口から液体を吐き出した。何度も咳をして、僕は意識を取り戻す。気づけば船の甲板で寝転んでいた。目を開けようとしたが、空の眩しさに再び視界を狭めた。
「よかった。大成功だ」
「うん。だけど……」
「確定だな」
女の子の声が聞こえる二人分。
もう寝ます(早っ)