12/17 0:43
今回のコメント
今日の夕飯。
プチ忘年会でした。
タイ料理。
トムヤムクン
生春巻き
他色々。
以上。
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笑顔になっている高月先輩に僕は恐る恐る話しかけてみた。
「高月先輩。教えて欲しいことがあります」
「何? もう隠すようなことはないよ」
「今日の結果を教えてください」
すると急に高月先輩の頬に力が入り、緊張したことがわかる。僕は誤魔化せないようにちゃんと伝えることにした。
「出てますよね。日記の結果」
美国の手紙に書いてあったこと。部長の日記を楽しかったことで埋めること。つまりは試験に合格すること。遠回りはしたけど、現状を確認する必要がある。
「日記を見せてください」
高月先輩は僕から視線を逸らし、窓側へと視線を向けた。再び両腕で自分を抱くようにした。一文字に硬く閉じられた唇。答えるつもりはないらしい。僕はそれでも先輩の言葉を待った。
「ごめん……見せられない」
「それ、十分答えになってますよ……」
叱られた様に目を伏せ俯く高月先輩を見て、申し訳なさを感じた。別に責める気はなかったのだ。僕は先輩に対して頭を下げた。
「成績が悪かったとしたらそれは僕のせいです。あんなことを言わなければ……ごめんなさい」
確実に今日の原因は僕にある。高月先輩は懸命選挙活動しようとしたのだから。下げた頭の上か先輩の小さな声が聞こえた。
「草弥君、頭を上げて。貴方のせいじゃない」
「いいえ。僕が悪いんです」
「違うよ」
「僕のせいです」
「貴方のせいじゃないって言ってるじゃない!」
強い口調で高月先輩の声が僕に投げかけられれる。僕は思わず頭を上げてしまった。視線がぶつかり合う。瞳はわずかに光り、揺れていた。高月先輩はすぐに僕から視線を外し、小さなため息をついた。
「私の気持ちが中途半端だからだよ。誰のせいでもない。私のせい」
「違います」
「罰だよねきっと。美国先輩を信じないくせに好きだなんて言ったから」
「そんなわけないじゃないですか」
いつの間にか立場が反対になってしまった。
高月先輩は瞳の焦点が合わず、虚ろな表情を窓に向ける。月光が先輩の表情を一層つかみ所のないものにしていた。
更新は1~2時間後