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12/6 1:59

今回のコメント


ところがどっこい今日は更新。


今日の夕食。


酢豚

ご飯

野菜炒め


以上。



***********************************



「日記の秘密はもう知ってるんですよ」

「……嘘?」

「本当です」


 大変なことを言ってしまった。だけど僕は興奮を抑えられなかった。


 高月先輩は僕を見つめたまま動かない。僕も動くことが出来なかった。先輩の瞳が夕日に照らされて光っている。泣いているのかな? 泣かないって言った先輩が泣いているのかな? 僕は好奇心が抑えられず、じっと見つめていた。先輩の唇が震えながら何かを告げようとしていた。


「あ……」

「おーい。もう生徒が全然いないな。そろそろ帰ろう」


 滝川先輩の声が聞こえ、長い影がこちらに近づいてくる。高月先輩は目尻を拭って、影へと近づいていった。僕は無感情にただそれを眺めていた。



 現実世界に戻り、滝川邸に戻ることになった。二人が前を歩き、僕が少し遅れて歩く形になった。何度か高月先輩が後ろを伺うような仕草を見せたが、僕は知らないフリをした。


 滝川邸に戻ると、早速夕飯の用意を始めた。滞在五日目となれば慣れたもので、役割分担が完全に決まっていて、テキパキと用意する。

 しかし、高月先輩がお皿を続けて二枚割ってしまう。滝川先輩と僕で皿の片づけをする。高月先輩はただそれを見ているだけだった。


 机に食べ物を並べ、夕食が始まり、僕の正面には高月先輩が座っている。なにか言いたそうに僕を見つめているのが分かった。だけど、さっきと同じように見て見ぬフリをする。


 滝川先輩だけが、なにかと話しながら食事していた。僕は怪しまれないように、適当に相槌をうつ。それでも高月先輩は僕を見つめていると、何度か滝川先輩におかずを落としたことを指摘されていた。


 夕食を終え、いつものミーティングを行なう。滝川先輩が熱弁する。明日は立会演説会がある関係で、放課後の選挙活動ができない。実質明日は午前中で終わりなのだ。滝川先輩の脇で、高月先輩はまた僕をじっと見つめてくる。僕はなるべく無視しようと滝川先輩へ顔を向けたままにした。


 だけど視線が痛い。なんだか非難されているような気持になった。被害者は僕なのに……


 少し長めのミーティングが終わり、僕達は自室に戻ることになった。とにかく今は一刻でも早くこの場から離れたかった。この場というよりは高月先輩からだけど。自室へ早足で向う。後数歩で襖に手が届くというところで、僕は肩を摑まれる。


 反射的に後ろを向いた。すると、相手は神妙な顔をして僕に話しかけた。





更新は1~2時間後

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