11/28 3:56
今回のコメント
やっと、更新!
寝たと思った?
残念! これから寝るところでした!(やっぱり寝るんかい)
やや苦戦気味。
だけど負けない。だって男の子だもん!(女の子も頑張れ)
なに、この文章稼ぎは。
気にしない、気にしない!
明日からもう少しまともに更新できますように……
***********************************
震える拳を押さえながら僕は警告した。
「平光先生、俺が平静を保っていられる間に答えてくださいよ」
しかし、平光先生はまったく動じることがない。僕に暴力を振るう気がない事がばれているのだろうか。何度目かに眼鏡を上げた先生は押し上げた指の間から僕を見つめた。
「すぐ熱くなるのは良いところでもあるけど~、悪い面にでるとロクなことがないね~」
「ふざけんなよ。こっちは自分の存在かけて話をしているんだ」
すると先生は小さくため息をついた。
「まぁ。君次第だよ。今は存在してる人間だし、仮免だけど」
「不合格になったらやっぱり消えるんですか?」
しまった。また丁寧語に戻ってしまった。僕の同様に気づいたのか、再び平光先生は笑顔に戻ってしまう。
「大丈夫、周りの人には留学行って帰ってこない馬鹿息子・娘になるだけだから」
簡単に言った。なんでもないかのような口ぶりだった。だけど僕は足が震えるほど衝撃的な事実だ。僕等の生死が平光先生の思い通りになるってことと、存在自体も否定されたことになる。僕は折れそうになる気持をなんとか立て直そうとした。
「それは死ぬってことですよね?」
平光先生は首をかしげた。僕はなにも変なことを言っていないはずだ。
「じゃあ教えてよ。死んでしまった人と、もう会うこともない生きている人。どこが違うの?」
僕は全身全霊をもって否定しなければならない。自分の存在のためにも。
「全然違いますよ。生きていれば、会いに行こうと思えば会えるでしょう!」
「前提が違うね。会いに行こうと思っている時点でその人は『生きている』んだ」
「詭弁を言わないでください」
すると平光先生は笑顔のままに人差し指を僕に向け、片目を瞑った。
「ようするに、他人にとって君はもう死んだも同然の存在だってこともあるって事。つまりは存在なんてものはあやふやなものなんだ」
話がぼやけてきた。抽象的な話になって気た気がする。だけど平光先生は止めなかった。
「それに自分達だけが特別だと思ってたのに、周りが特別だったと言うこともあるしね」
断ち切ろう。僕は決心した。このままだと僕の思考がパンクしてしまいそうになったので、きわめてシンプルな質問をした。
「先生と禅問答している場合じゃないんですよ。僕と高月先輩は条件付で生かされているのかと聞いているんです」
「そう。じゃあ答えはイエス。がんばってねぇ~」
あっさり認められてしまった。さんざんはぐらかされた挙句、イエスの一言かよ。完全に煙に撒かれた格好になった、だけど、僕と高月先輩の生存は日記にかかっていることは分かった。
そのまま平光先生は部室を出て行った。だけど僕は独りになった瞬間、どっとつかれて、午前中を部室で過ごしてしまった。
今日はここまで!