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11/24 0:17

今回のコメント



今日のご飯


ブリ大根

エビチリ

ごはん

以上。


***********************************



 教室に鞄を置いて僕はすぐに職員室へ向った。このまま日常を過ごすのは、僕には耐えられないと思ったから。先輩達と別れて一人になってから余計な気持ちが膨らんだからだ。


 職員室のドアを勢い良く開け、教師達の注目を浴びる中、僕は平光先生の姿を見つけると一目散に向う。先生は相変らずの着物姿で湯のみでお茶をすすっていた。


「平光先生、お話があります」

「あらあら、草っち。おはよ~」


 お茶をすすってリラックスしている先生に付き合う気はなかった。僕は早速本題を切り出した。


「ちょっと部室まで来てもらえますか?」

「……ご立腹? 挨拶もしてもらえないなんて嫌だなぁ」


 頬を膨らませて不満をあらわにする、平光先生。僕と一瞬、にらみ合うような形になったけど、すぐにいつものニコニコ顔に戻り立ち上がった。


「んじゃ、行こうか」


 教師達はこちらに関心があるものの、見てみぬフリをしているようにみえた。いちいち体面を保っていられない僕は無視して職員室を後にする。

 渡り廊下を歩いて、旧校舎に向う途中、平光先生は僕に尋ねた。


「なんだか今日は草っちが、あやっぺみたいだね~」

「そうですか?」

「また、あやっぺとユーミンと喧嘩した?」

「ある意味そっちの方が幸せでしたよ」


 すると平光先生は「へ~」と言ったまま黙った。無言のまま僕達は部室にたどりついた。部室に入ると、平光先生は珍しく椅子に座る。


「んじゃ、話してみ~」


 いつも通りの余裕がある態度に少し苛立ちながらも、僕は話し始めることにした。


「昨日、日記部で行なわれる試験の秘密を知りました」

「へぇ~。あやっぺ、ついに草っちに言ったんだ」

「言うわけないでしょ。秘密ルートから知りました」


 先生だからなのか、まだ丁寧な口調で答えている自分が不思議だった。





今日はここまで!

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