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今回のコメント
今日のご飯
ブリ大根
エビチリ
ごはん
以上。
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教室に鞄を置いて僕はすぐに職員室へ向った。このまま日常を過ごすのは、僕には耐えられないと思ったから。先輩達と別れて一人になってから余計な気持ちが膨らんだからだ。
職員室のドアを勢い良く開け、教師達の注目を浴びる中、僕は平光先生の姿を見つけると一目散に向う。先生は相変らずの着物姿で湯のみでお茶をすすっていた。
「平光先生、お話があります」
「あらあら、草っち。おはよ~」
お茶をすすってリラックスしている先生に付き合う気はなかった。僕は早速本題を切り出した。
「ちょっと部室まで来てもらえますか?」
「……ご立腹? 挨拶もしてもらえないなんて嫌だなぁ」
頬を膨らませて不満をあらわにする、平光先生。僕と一瞬、にらみ合うような形になったけど、すぐにいつものニコニコ顔に戻り立ち上がった。
「んじゃ、行こうか」
教師達はこちらに関心があるものの、見てみぬフリをしているようにみえた。いちいち体面を保っていられない僕は無視して職員室を後にする。
渡り廊下を歩いて、旧校舎に向う途中、平光先生は僕に尋ねた。
「なんだか今日は草っちが、あやっぺみたいだね~」
「そうですか?」
「また、あやっぺとユーミンと喧嘩した?」
「ある意味そっちの方が幸せでしたよ」
すると平光先生は「へ~」と言ったまま黙った。無言のまま僕達は部室にたどりついた。部室に入ると、平光先生は珍しく椅子に座る。
「んじゃ、話してみ~」
いつも通りの余裕がある態度に少し苛立ちながらも、僕は話し始めることにした。
「昨日、日記部で行なわれる試験の秘密を知りました」
「へぇ~。あやっぺ、ついに草っちに言ったんだ」
「言うわけないでしょ。秘密ルートから知りました」
先生だからなのか、まだ丁寧な口調で答えている自分が不思議だった。
今日はここまで!