11/10 22:29
今回のコメント
今日の夕飯。
牛肉と野菜の炒め物
ギョーザ
ごはん
以上。
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中間発表後、僕らは部室の扉を開けて、日記時間の放課後に突入した。今回は美国陣営と被らないように裏門へ向った。
先輩たちと話した結果、後半戦は単独で行動することになったのだ。小競り合いをして自分たちを売り込む作戦(滝川先輩は作戦だと言った)の役目は終わったらしい。裏門に到着した僕達はさっそく選挙活動を始めた。
しかし。数分後、この二日間とは違う雰囲気を感じた。人通りが少ないのだ。裏門とはいえ、下校する生徒数はまとまった人数いるはずだ。人集めに行った滝川先輩も頭をかきながら戻ってくる。
「おい、誰も来ないぞ……」
「高月先輩、これって明らかにおかしいですよ」
「他の場所へ移動しましょう」
とりあえず校舎内を歩いてみる。信仰者、旧校舎も回ったけど、ほとんど人がいなかった。最後に残された選択肢を高月先輩は挙げた。
「行きたくはなかったけど、正門に行ってみましょうか」
ということで僕達は正門へ向った。先輩二人も首をかしげている。なにか学校内の別の場所で特別な行事でも行われているのだろうか?
やがて正門が近づいてくると異様な光景が目に飛び込んできた。黒山の人だかりが正門前にできていたのだ。
「人が集まりすぎですよ……」
「なんの騒ぎだって言うの?」
目を凝らして見ていた滝川先輩が人だかりを指をさした。
「おい、人だかりの中心にいるのって御堂真理じゃないのか?」
僕達は正門へ近づき、確かめようとするが、人が多すぎて確認ができない。手をこまねいていると、滝川先輩が僕の肩を叩いた。
「台になれ」
この人、簡単にひどい事を言う。僕は四つんばいになり、その上に滝川先輩と高月先輩が乗る。な、なぜ二人同時に乗るんだ? 僕は懸命に二人分の重さに耐えた。一応靴は脱いで乗っているので、足の感覚が直接僕の背中に感じた。
「ほらほら、見ろよ」
「やっぱり……」
背中越しに二人の声が聞こえる。やっぱり中心にいるのは御堂真理らしい。
「正体がわかったんだからそろそろ降りてくださいよ……」
「まてまて。気になることがある」
そう言って滝川先輩は背中の上で軽くジャンプした。断続的な衝撃が僕の身体を直撃する。
「亜也、見てみろ」
すると今度は高月先輩が小さく跳ねだした。この衝撃もなかなか……これは一言言わなくては。僕は懸命に首を回して二人へ声をかけようと……したところで、とんでもないことに気づいた。
視界の端でつやつやとした生足が。これまたひらひらと揺れているのは制服のスカートだ! これは……青少年にとって刺激的過ぎる。
いや待てよ、この重みも考えれば、心地よいのかもしれない……じゃないっ! はぁはぁ、危うく別次元の楽しみを見出すところだった。僕は下を向いて息を整えた。
よし、改めて二人を注意しよう。ちゃんと上を向かないとな。うん。相手に失礼だ。僕はゆっくりと首をひねっ――
「あっ、悪い、悪い」
首をひねった瞬間、降りようとした滝川先輩の足に踏まれた。むぎゅう……
更新は1~2時間後ですよ~