11/8 23:58
今回のコメント
すっかり忘れてた!
メモしてたのに忘れてた!
実は「頭突きとおでこにキス事件」は、亜也が酔っぱらったからだった。
真琴さんに飲まされたっていう設定をど忘れしてた。
まぁ、いいか。
文章直すときにこっそり変えておこう。
実はこういうことは今までの連載で数度あったりします。
思いつきでメモするものじゃないなぁ。
紙は散乱するし、整理は出来ないし。
ファイルに書き込んでも、読まなかったりするし。
どうだ~い、かなりいい加減に書いてることがバレバレだね~
(おどけて誤魔化す)
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「なんで謝るんですか?」
「誤解されたかも、って思ったから」
「誤解?」
「別に私、怒ってないから。感謝してる。でも、顔見たらなんか釈然としなくて……」
頭突きの事を言っているのはわかった。僕にとっては些細な事だったのだけれど、先輩は気にしていたのだろう。普段は先輩然としているのに、可愛らしいところもあるんだなと微笑ましく思えた。
「良いですよ別に。気にしてません。それに最後のでチャラですから」
僕の言葉と同時に先輩は自分の下唇をきゅっと軽く噛んだ。客観的に見ても顔を赤くしているのは明白だった。目が合った瞬間に先輩は俯く。
「……馬鹿」と、一言呟いて、先輩は手を洗い、キッチンを出て行こうとした。
「先輩!」
僕の呼びかけに振り返らずに立ち止まる。ちゃんと聞かないと。僕は勢いに任せた。
「昨日の日記の結果はどうだったんですか?」
すると高月先輩はゆっくりと振り向く。頬の横でピースサインした。先輩らしからぬ仕草に僕の心はあっさり撃ち抜かれた。
今日も良い日になりそうだ。先輩の後姿を見て、そう思った。
現実世界の高校へ登校する。三人並んで歩いている。なんか幸せだなぁ。ずっとコレが続かないかななんて思ってしまう。
今日は沙和も後をつけていないようだ。少しだけ後ろ髪引かれる。だけど日記部に関わらせるわけにもいかないので、下手に弁解して仲直りしても面倒になるだけだと言い聞かせた。
「おい、草弥。聞いてるのか?」
「へ? なんですか?」
「まったく、お前は。朝食の時も上の空だったし、弛み過ぎなんじゃないのか?」
軽く小突かれた後、滝川先輩が咳払いをして、話を続けた。
「今日は選挙活動三日目だ。もう一度内容を確認するぞ。選挙活動期間は五日間」
つまり今日は中日というわけだ。考えてみると活動期間は短い。合宿も半分過ぎることになる。
「五日間過ぎた次の日は立会演説会。さらに次の日には選挙結果が出る。そして今回の試験は『選挙に勝利すること』が条件となっている」
そうだ。日々、日記には先輩の気持ちが刻まれるけど、今回の試験は勝利することなんだ。ただ、漫然とやり過ごすことはできない。
たしか平光先生が『今回は倍だ』と言っていた。言われた当時は意味がわからなかったが、今ならわかる。刻まれる日記のページ数のことを指していたのだ。つまり嬉しいことがあれば、いつもの倍のページが日記に刻まれる。逆もまた然り。毎日が小テストみたいなものだ。
「ということで今日も張り切っていくぞ」
滝川先輩は腕を振り上げると、「おーっ!」と声を上げた。僕と高月先輩も遠慮がちながら「おー」と応えた。
「ところ滝川先輩」
「なんだよ」
「説明台詞ご苦労様です」
すぐに僕の頭にゲンコツが落とされた。痛いっ!
「『ご苦労様』は目上の人間が同等もしくは目下の者に使うんだ! 覚えとけ!」
お、怒るところはそこですか……僕は頭を摩りながら校門をくぐった。
そして更新は1~2時間後