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今回のコメント
明日の出発時間をネットで調べる。
最寄り駅を6:39分の電車に乗れば間に合うことがわかる。
ふふふ、花の都大東京で迷いませんように! 迷いませんように!
品川で降りるから大丈夫だろうけど。
(出張で何度か着ているから)
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美国に高月先輩と話しをしてくれと頼んだのは僕だった。
僕は忘れ物をしたと嘘をついた後、美国の後をつけた。御堂真理と別れた後、一人になるのを見計らって近づいた。僕が話しかけると少し驚いた表情を見せた。だけど眼鏡のズレを指で押し上げると、いつもの笑顔を見せた。
校舎裏まで来てもらうと、僕は早速切り出した。
「お前、さっき僕と高月先輩が上手く行くように援護をしてくれるって言ったよな」
すると美国は頷いた。僕は自分に気合を入れなおし、用件を切り出した。
「じゃあさ、放課後、高月先輩と二人で話をしてくれないか?」
「二人で? お前はいないの?」
「いない。二人で話して欲しい」
「ふうん……」
急に黙り込んだ美国が俯き加減で僕を見つめている。眼鏡の間から鋭い眼光が見えた。僕は少し気後れする。美国の口調が急に軽いものから少し低い声に変わる。
「君はそれでいいのかい?」
高月先輩が美国を好きなことは美国本人には話していない。だけど今の口ぶりだと察したようだ。眼鏡越しに力のこもった視線が僕にぶつかった。
「俺の結論は変わらないよ。御堂先輩を――」
「それでも良いんだ。話をさせてあげて欲しい。高月先輩の後輩として頼む」
本当はなるべくこの方法は取りたくなかったが、僕は美国に頭を下げた。
「お、おいおい。頭を上げてくれよ」
結局、美国は僕の願いを聞き入れてくれた。
この行為が果たして先輩のためになるだろうか。余計に想いを強めるだけなのではないのか? 色々と頭を過ぎるけど、できる間に話をさせてあげたい。
初めて部室を訪れたとき、先輩は泣いていた。美国の話が出るたびに切ない表情を見せた。きっと溜まっている想いがあるのだ。せめて少しでも楽にしてあげたい。楽しかったと思ってもらいたい。
もう「悲しかったこと」のページが埋まらないように。
更新は1~2時間後です。




