表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
218/539

11/2 22:37

今回のコメント


今日という日の夕食


豚バラともやしの炒め物。

(キャベツを切ろうと思ったけど面倒くさくなって断念)


シューマイ

ネギトロ



以上(少なっ)



***********************************



 部室に戻った僕達は再び扉を開ける。そこには放課後になった日記世界が存在した。今日も選挙活動が始まるわけだ。三人でどこへ選挙活動へ行くか相談を始める。


 僕は正門での選挙活動を提案した。先輩二人は良い顔をしなかったが、知名度のない自分たちが生徒にアピールするためには、徹底的に美国陣営と行動を共にするべきだと主張すると、渋々ながら了承してくれた。



 部室の扉を開け、放課後になった校舎を抜けて、僕達は正門に出た。すると予定通り美国陣営は正門前で選挙活動をしていた。


 そしていつもどおり御堂真理がこちらに近づいてきて、滝川先輩が迎え撃つと言う展開だった。ここまでは思い描いた通りだ。かなりの生徒に二人の小競り合いが知れ渡っているらしく、さっそく人だかりができていた。


 このまま行けば、高月先輩が二人の仲裁に入るはず。小さくため息をついた高月先輩は僕へと話しかけた。


「夕実のところへ――」と言いかけたところで、僕が言葉を被せた。


「先輩、今回は僕が止めにきますよ」

「草弥君?」


 眉をひそめて僕を見つめる先輩。そして予定通り滝川先輩と御堂真理を横目にこちらへ近づいてい来る人物へ視線を向ける。高月先輩も同じように見つめた。


「一度、じっくり話してみたらどうですか?」


 勢いよく高月先輩は僕を見た。瞳を大きく開けて、驚きを隠せないようだ。一言呟くのが精一杯だった。


「なにを……」

「いなくなった人ともう一度話す機会ができるなんて、滅多にないですよ」


 高月先輩は黙って僕を睨むように見つめる。しかし、先輩の唇がわずかに震えているのをみると、緊張しているだけかもしれない。


「それに、好きな人に向ける愛想笑いって楽しくないでしょ」


 僕は精一杯の笑顔をみせた。願わくば僕の表情筋が上手く笑顔を演出できていますように、と願った。そのまま先輩を振り向かずに走り出した。恥ずかしい言葉を言ったということもあるけど、悔しくて泣きそうだったと言うのもある。


 美国に高月先輩と話しをしてくれと頼んだのは僕だった。



更新は1~2時間後ですよ……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ