10/24 1:40
今回のコメント
お久しブリッジ!(古い)
今日の夕飯
チャーハン
ラーメン
なんか、また手抜き。
でも明日は送別会。
今月四日ぶり二回目。
(どう関係あるんだ)
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想さんに言われるまで、あとがきのこと忘れてた。
活動報告とHPの日記で書いた気になってた!
ということでここにも後書き載せます。
本誌の後書きはここから数行カットしたものが載るかもしれないし、時間的に無理であれば載りません。
それではどうぞ~(大したことかいてませんよ。活動報告でもらった感想の方がよっぽど書けてる)
あとがき
『生存者ハ今日モ吠エル』をお読みいただいてありがとうございました。ここでは作品についての雑感を書きたいと思います。
●題名について
題名は『生存者ハ今日モ吠エル』。これはエレファントカシマシの『生存者は今日も嗤う』という曲名から来ています。歌詞の内容とはまったく関係ないです。だけどこれだけは言わせてください。エレカシ最高!
●プロットについて
実はプロット書いた時に思ったことがありました。それはこれを全て書くと三万字になる、ということでした。色々とツッコミどころがあると思いますが、この時点では余計な描写とか割いたら何とかなるだろうぐらい思ってました。
そして極限まで頭で考えて考えて、話を圧縮した段階で、一気に書くという夏休みの宿題方式をとりました。(要するに期限ギリギリ)執筆時間一日半也、途中、睡眠食事あり。(偉そうにいうところではない)
なのに出来上がった文字数は一万五千字でした。そこから数時間書けて削る作業が発生。それにしても一万時制限はつらいね。三分の一を縮めるのは結構しんどいです。(何を今更)
結局、プロット版、一万五千時字版、一万字版ができました。それぞれ物語り畳み方が全然違います。本誌にのっているプロットと見比べてもらえば分かります。全然違う話になってる。だけど、ログライン、つまり要点だけは外していないと思ってます。
とくに最後のオチがまるっきり違うでしょう。プロット版、一万五千字版はお話を綺麗に畳みすぎていました。
普通に削ったら、このままではただのプロットのダイジェストになってしまうと危惧しました。大幅な削除が必要だなぁと思っていたところ、お利口さんのお話の最後がだんだん気に食わなくなりました。中途半端な決断しか出来ない主人公なのに、物語がある程度ちゃんと終わっちゃう。なんか違うなと。だから、終わりも中途半端な感じにしました。
手抜きじゃないよ。だって、一旦ちゃんと物語は終わらせてるもん。それは一万五千字版とプロット版見てもらった人は分かってもらえるはずだ!(誰も分からないでしょ)
中途半端な終わりは余韻等を意識していません。話全体を尖らせたかったのは事実ですが。あと、この話の場合、カタルシスは必要ないなと感じました。やるせなさが良いかなと。
それにしても削る作業は盆栽に似ていますね。この枝切ったら、木全体の印象が変わる、とか。ソリッドにしていく作業みたいな。ただ、一歩間違うと、ただプロットを舐めただけの作品になってしまう恐れとの闘いでもありました。
ちなみにそれぞれの工程での僕の感覚は、プロット(組み立ててく感じ)と、執筆中(繋がっていく感じ)と、削除中(尖っていく感じ)となっていました。
なので僕はプロットは所詮原型に過ぎないといってます。キッチリ書いた割には思ったより作りが感覚的なのです。理屈だけではお話は作れないからね。今回の話は特に理屈じゃない作品なので。
とにかく、削る作業は辛いけど、熱中してしまいますね。どうしようもないところにこだわっちゃうみたいな。
●お話について
このお話の肝は主人公でした。初めの設定は信念をもった料理評論家でしたが、あえてカメラマンにしました。この時点で本物からブレてます。存在自体が偽物という矛盾。でも、生活で来ちゃう不思議。しかも、カメラマン時代より忙しく裕福ってところがポイントです。つまりこの男は最初から信念はあまりないのです。
コトダマ創刊号、第二号では「テリプリ」「鈴鹿オクトパス」と、どちらも純粋真っ直ぐな女子高校生が主人公でした。何と言いましょうか反動でブレブレの主人公が書きたくなってくるんですね。一応、ノワールっぽい感じを目指してました。「女に翻弄され、今まで価値観まで揺らいでしまう。信念などないブレブレの主人公」みたいなの。本当のノワール好きの人にはぶん殴られそうですが、気にしません。きっと相手にもされないでしょうから。(自虐)
もやもやした気持の読後感であれば、作者は本望です。
本当はもっと満男のいやらしさとか書きたかったんですけどね。なんだか妻にした仕打ち以外は、なんか許してしまいそうなキャラになってしまいました。だって、楽屋行くといつも自分より先に入ってリラックスしてるって、僕は笑えてきます。
他には寝返った評論家の小物ぶりとか結構好きです。調子良すぎてぶん殴りたくなる感じとか。奥さんは最初の愛らしさと、中毒後のギャップが伝われば、満足かなって感じです。
料理番組をプロット時点より全面に出したのは、対決要素である程度の興味の持続を計りたかったからです。最後の対戦相手がレストランの店主だった時にテンションが上がってもらえれば、プロットから変更してよかったなと思います。
後は書き方ですね。主人公にまったく会話をさせないのは、最初から決めてました。「本物とは常に正義であり、絶対的価値観である!」を最初、中盤、最後で言わせてどんどん皮肉めいた感じにしたいと思っていたからです。主人公がもっと喋るようになると、きっと上記の言葉より強いセリフを吐いてしまいそうだなと危惧したのもあります。
そして元々の目的は他の登場人物から主人公を語らせたかったと言う狙いがあります。これはあまり上手く行っていなかったと反省しています。普段会話文が多い私ですが、たまにはこういのもいいかなと。だって、会話文メインにすると濃い内容が書けなかったので……。それだけに地の文でどれだけ読んでもらえるか、が自分の中で勝負した点でもあります。(地の文キライ)
●最後に
暗く地味なお話ではございましたが、お読みいただきありがとうございました。創刊号、第二号ではコメディちっくなお話も書いておりますので、よろしければ是非そちらもお願いします。
あとがき 終わり
今日はここまでで勘弁してもらえないですかね。
明日、送別会なので。
(こうして明日もサボる気でいるリープだった)