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10/15 18:12 コトダマ執筆編⑩

今回のコメント


・今の予想だと13000~15000の間ぐらいになりそうな雰囲気。

削る作業が大変だけど、重複した文章や、前半の文章を削れば、エピソード丸ごと消すことはない気がする。

多分……


8000文字超えた! やばい!



***********************************



 番組内では『紙の料理』は有名料理人をことごとく倒し、既に五周勝ちぬけしていた。

 さらに『紙の料理』は番組内だけでなく、新聞・雑誌媒体にまで影響を及ぼすようになった。特集記事には『隠れたブーム』と銘うたれ、必ず真人の推薦コメントが添えられた。


 真人の周りにはいつの間にか取り巻きが付くようになっていた。自分から真人のマネージメントをかってでる者、スタイリストを名乗る者、ただ有名人の近くにいたい者、さまざまだった。テレビ局内を歩いていてもすれ違う人が真人の集団を避けて通る。

 最初は息苦しさを感じ戸惑った真人だったが、次第にそれが当たり前になってきた。


 こうなると当然の流れとして、反『紙の料理』『本島直人』を掲げる評論家や有名人が現れて、『紙の料理も本島直人も偽物』というバッシング記事も出回るようになった。

 面白がったメディアでは「アナログ対デジタル料理編」と題して話題に上げ面白がった。


 この流れを料理番組スタッフが見逃すわけがなかった。第七週目の対戦に反『紙の料理』側の先頭に立つ、料理人を呼ぶことに成功したのだ。審査員も反『紙の料理』側から三人招聘した。 世紀の対戦ともてはやされ、テレビCMがどんどん流される。世間の注目も俄然高まった。


 対戦前、真人は取り巻を外に待たせて妻の待つ、病室へと向った。病室に入り、ベッドに近づくと、すがりつくようにさなえが真人に抱きついた。しがみつく腕が震えている。輝きを失ったさなえの髪を撫でるて落ち着かせる。ゆっくりと顔を上げたさなえは、すっかり骨と皮だけで構成されているような、表情のない顔になっていた。


「ねえ、紙の料理持ってきた?」


 真人は安心させようと微笑みながら、『紙の料理』を取り出すと、毟り取るように奪うと、口の中に押し込むように含む。


「ごめんなさい。寂しくてつい。思い出に浸りたくて……」


 確かに忙しくて最近、見舞いがサボりがちだった。唯一すがれるものが、真人と結婚記念日の思い出が蘇る『紙の料理』だけなのだ。やはり『紙の料理』を守らなければと心に誓った。



ぐぬう……更新は1~2時間後

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