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10/11 23:18

今回のコメント


いつもどおりの夕食


・豚肉のソテー(サラダ菜付き)

・キムチ

・ご飯


以上



***********************************



 昨日と同じように部室の扉開けたら、そこは日記の世界になっていた。最初っからそうしてくれれば良いのに。僕たちはとりあえず、旧校舎から新校舎に移動することにした。

 日記世界の平光先生には選挙活動の説明は受けていた。でも不安になったので、滝川先輩に確認することにした。


「確か、選挙活動して良いのは朝のHRとお昼休みと放課後でしったけ?」

「そうだな。平光の話では選挙活動が終わった後に部室に出入りすれば、お昼休み・放課後と時間が飛ぶらしいぞ」

「さすが平光先生の日記世界。なんでもありですね」

「選挙結果が捏造されなきゃ良いけどな」

「それはしないよ多分。先生だからね」


 僕は中間テストの時に言った平光先生の言葉を思い出した。

『先生は答えを教えてたりしない』

 あくまでもヒントを出したり、環境は整えるけど、答えを変更しない。平光先生なりのルールがあるのだろう。


 校舎内の空気がひんやりしていることから、今は朝らしい。と言うことは登校してくる生徒に対して選挙活動を行っている時間だ。僕たちは早速校門へ向かった。


「ほら、これを使えよ」と言われて、僕の肩に何かがかけられた。『生徒会長候補 草弥甲斐斗』と書かれたたすきだった。今までまったく意識していなかったのだが、たすきをかけられた瞬間、顔がどんどん真っ赤になっていった。


「草弥、どうした。たすきかけられたら、意識したか?」


 ニヤニヤと見つめてくる滝川先輩に僕は黙ってコクコクと頷いた。やばい。手の先まで力が入り、ロボットダンスのような動きで歩き始めた。


「お、おい。さすがにこれは大丈夫なのか?」


 さっきまでニヤニヤ顔だった滝川先輩が心配そうに見つめだした。高月先輩は口元に指を当てながら考え事をしているように見える。完全に今頭が真っ白だ。真っ白。真っ白。真っ白クマ。だあああっ、なに考えてるんだ。


 やがて、校舎の玄関が見えてくる。たくさんの生徒が下駄箱にいる。本当に僕は立候補しなくちゃならないのか。平凡人生ど真ん中と歩んできた僕にとって完全に日常から逸脱した非日常がそこには広がっていた。


「おい、草弥。外を見ろ。早速、美国が活動してるぞ」


 焦点が定まらないなか、何度も目を凝らす。すると御堂真理が先頭に立ち、何かを叫んでいた。さすがに昨日大口叩いていただけあって、雄弁に何かを訴えている姿が見えた。


「よし、私達も行くぞ」

「行くってどこへですか?」

「決まってるだろ、奴等の真ん前にだ」


 滝川先輩、それ本気で言ってますか? 僕は顔を引きつらせたまま、はははと笑った。冗談であって欲しい。だけど、運命とは避けられないのか滝川先輩が僕の手を取って歩き出した。たたたたた助けて~っ!



更新は1~2時間後(寝なければね!)

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