10/9 21:40
今回のコメント
リープです……(ヒロシですのノリで←古い)
咳ばかりしてたら、くしゃみが止まらなくなりました。
体がもう咳だかくしゃみかを判断できません。
リープです……
太股の筋肉痛が今頃発症してきました。
太股への負荷をかけたのは三日前です。
リープです……
リープです……
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「さっきから警戒しすぎなんだよ! さっさと食べろよ!」
とうとう怒られてしまった。僕は早急に選ばなくてはならない。どっちだ? どっちなんだ? ええいっ、悩んでしょうがない! 僕はおにぎりに手を伸ばした。
もちろん掴んだのは形の悪いおにぎりだった。滝川先輩の「おっ」と言う声と高月先輩の「――っ」という息が詰まるような音が聞こえる。間違いなく高月先輩のものらしい。
真剣におにぎりを見つめる。ゴクリと生唾を飲み込み覚悟完了した僕はおにぎりにかぶりついた。
「どうだ? 美味いか?」
「……あの」
僕は言葉にすることがなかなかできなかった。高月先輩が睨みつけるようにこちらを見ている。そんなに睨まなくても……
「美味しい」
ぽんと出てきた一言だった。素直に美味しいと思えた。滝川家のお米や調味料が素晴らしいのか、本人が素晴らしいのか。元々おにぎりなのだから大差ないのか。
「だろ? だから言ったんだよ。コイツなら食べられるって」
「草弥君、無理しなくてもいいんだよ」
心配そうに見つめる高月先輩。僕はあっというまに一つ目を食べてしまった。なんだ、取り越し苦労だった、安心した僕は次に形のよいおにぎりに手を出して食べる。
「どうだ? 美味しいか?」
口に入れた瞬間、広がるこのライムのような爽快感は何だ。これはおにぎりなのか?
「不味い」
「え?」
「爽やかに不味い。不味い、不味い、不味い、不味い、不味い、不味い、不味い!!」
僕がありったけの不味さを表現した瞬間、頭上に滝川先輩の拳が落下した。失神級の衝撃とともに僕は畳みの上に沈んだ。
「不味いって言いすぎだ!」
「すみません……」
「だいだい、不味いのは当たり前だ。お互い、普通に作ったんじゃあ面白くないから、自分が美味しくないと思うおにぎりを作ろうって提案したんだから」
衝撃の告白を聞いて、僕は高月先輩を見る。高月先輩はガックリとうな垂れていた。普通に作ったら一体どうなっていたことか……
その後、無理やり全部食べさせられたのは言うまでもない。食べきった後、僕は満腹感と強烈な胸焼けで動けなくなり、その日は終わってしまった。
次の日。僕は人の気配がして眼を覚ます。目を明けると、大きな瞳が僕を覗きこんでいた。あれ、ここどこ? わずかな混乱が僕の頭の中を駆け巡る。
「起こす前に起きちゃった」
目をカッと開くと、寝ている僕を上から見下ろしているのは高月先輩だった。なにこの夢みたいな展開。同時に寝起きを見られた恥ずかしさで、僕は布団に潜った。恥ずかしい、お婿にいけないっ!
「おらっ、いつまで寝てるんだ! さっさと学校行くぞ!」
布団がめくられ、冷たい空気が僕の体をつつむ。布団の向こうから滝川先輩の姿が見えた。二人とも朝から元気ですね……
更新はどうだろう……1~2時間後にできたらいいけど。