10/9 19:34
今回のコメント
寝すぎた!
結局、九時前まで起きていたのが原因なのだけれど。
(これと言って何もしていない。ちょっと野暮用があっただけ)
昨日のパンクで思いついた短編があるんだけど、ちょっと書いてみようかなと考えている。
ということで、いつものように今日も、のんびりスタート!
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日記を読むと、御堂真琴が分析する当選した理由は「新制服」論争だったようだ。立候補した生徒数は美国含めて三人。うち二人は例年通りのごくありふれた選挙活動だったらしい。
一方美国進は制服を現状のトレンドにあった制服にすると公約した。生徒達は目新しさに惹かれ、教師は相談なしの公約に混乱し、選挙は美国進が生徒会長の当落に注目が集まったと書かれてあった。
以上を踏まえるとと、僕達も制服に関してなんらかの態度を示さなければいけないことになる。高校生活をしていて、制服の良し悪しなんて考えてことがなかった僕は首を捻った。そんなに重要なの? オシャレさんじゃないからわからないや。
「おまたせ~」
滝川先輩の声が聞こえ、襖が開かれると、先輩二人が戻ってきた。もってきたお皿には山盛りのおにぎりが見えた。あれを全部食べるの?
お皿を持って軽快に歩く滝川先輩と、俯き加減でトボトボとあるく高月先輩の姿が対照的だった。これは覚悟を決めなければ。
「さぁ、召し上がれ」
重量感のある音を立てて、お皿におかれた大量のおにぎりが僕の前に差し出される。
「一つ聞いていいですか? これはお二人で作ったんですか?」
「そうだぞ。日記部の美人二人に夜食を作ってもらえるなんて幸せ者だな。さぁ遠慮なく食べろ」
美人と言う言葉はおいて置いて。とりあえず見た目でなるべくまともなおにぎりを選ぶことにしよう。僕はざっとお皿のおにぎりを見る。見た瞬間、僕は先輩に質問をしていた。
「滝川先輩、なんでここまで形が違うんでしょうか」
「そりゃ、作った人が違うからだろう。さぁ、食べろ」
綺麗に三角に握られたおにぎりと、限りなく球体に近い三角形を目指しましたっていう感じのするおにぎりの二種類が混ざっている。
「滝川先輩、先輩は料理の経験はあるんですか?」
「当たり前だ。お手伝いさんがいるらって、何もできない子女なんて最悪だからな。さぁ、食べろ」
ということは、綺麗な三角形は滝川先輩。球体に近い三角形をめざしてるおにぎりは高月先輩ということになる。さっきから高月先輩が俯きながらも僕をうかがっているのが、視界の端からチラチラ見えた。
もしかしてこれは「先輩のどちらを選ぶか」にも関係してくるのではないかと邪推する。笑顔の滝川先輩と不安顔の高月先輩。正解を取って体の安全を守るか、あえて不正解をとって高月先輩の気持を優先させるか……大問題である。
「滝川先輩、ちなみに――」
「さっきから警戒しすぎなんだよ! さっさと食べろよ!」
とうとう怒られてしまった。僕は早急に選ばなくてはならない。どっちだ? どっちなんだ? ええいっ、悩んでしょうがない! 僕はおにぎりに手を伸ばした。
更新はどうだろう……1~2時間後にできたらいいけど。