10/7 22:23
今回のコメント
・夕食、今日の。
炒め物、豚肉と野菜の。
煮物、ナスとミンチの。
はんご。
以上。
と言うことで少し早いスタート!
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「滝川先輩落ち着いてください」
「どけ。亜也と自分が馬鹿にされて、黙っていられるか!」
次からでいいので僕も入れてください。とか思いながら滝川先輩の肩を必死で抑えた。
一食触発な雰囲気。僕は滝川先輩を抑えるので精一杯だった。そこへ平光先生の暢気な声がしゃしゃり出てきた。
「まあまま、真理ちゃん。そんなに警戒しなくても~、ライバルは他にもいるんだし~」
「――なっ、誰が警戒してるって? ふざけないで!」
「ムキになるところが、可愛い~♪」
御堂真理は羽扇子で顔を隠して、なにかわめいている。平光先生は彼女の反応を楽しんでいるようだった。滝川先輩も平光先生の言葉で気勢がそがれたようだ。肩に入る力も次第に小さくなる。御堂真理と平光先生がやりあっている(御堂真理が一方的に怒鳴っている)姿のを見て、僕もホッとした。
しかしすぐに緊張は訪れた。今度は美国進が僕に近づき、顔をまじまじと見つめてくる。遠慮のない眼鏡越しの鋭い視線が突き刺さった。
「なんだよ」
「いや、別に……ライバルの顔をちゃんと拝んでおかないとなと思って」
美国進は僕から顔を離して、頬を指でかきながら答えた。
「それに……」
今度は視線を高月先輩へ移し、目を細める。高月先輩はまだ俯いたままだった。もしかしたら美国の視線に気づいたのかもしれない。
やはり僕は気に食わなくなって、視線を遮るように立ちふさがった。すると美国進は顎に手を当てて何度か頷いた。
「君は良い後輩だ。僕も負けるつもりはないけどね。御堂先輩は僕が幸せにするんだから。じゃあ、また校内で会うこともあるだろうけど、その時はヨロシク」
言いながら僕へと手が差し出される。笑った口から白い歯が覗く。「キラリンッ」とか効果音がつきそうだ。
なに恥ずかしい台詞をあっさり言ってるんだコイツはとも思ったが、なんとなく気持ちが分かるので、僕は「はあ……」とか言いながら手を出して握手をしてしまった。
更新は1~2時間後です!