10/5 22:42
今回のコメント
・いつも通りの夕食
ロールキャベツ、肉団子を煮たもの。
チャーハン。
以上。
今日も始まり始まり~
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美国進に負けたくないのかな? と考えていると、木造の扉がノックされた。馬鹿に丁寧だな。「失礼します」と扉の向こうから聞こえ、ドアノブが回って開き始める。
そうだ。後、日記部に入ってくる可能性のある人物といえば、在校生しかいない。僕は思わず息を呑んだ。
「ちわ~っす!」
元気のいい声で扉が開けられると、僕と同じぐらいの背丈の男子が部室に入ってきた。平光先生は男子に手を上げ、招き入れる。
「おお、みっくん、いらっしゃ~い」
「いらっしゃいって、ここ俺達の部室ですよ」
髪は短く清潔感があり、細身で眼鏡をかけている。みっくんということは、コイツが美国進……。確かにいい男だが、少し軽さを感じてしまうのは気のせいか。
そんなことより――僕は思わず高月先輩の反応が気になって、振り向く。すると高月先輩は俯いたまま、美国進を見ようとしなかった……いや、見れないのか?
「あれ? はかり先生、お客様ですか?」
「うん。ちょっとね、今日からみっくんのライバルになる人たち」
「マジですか!?」
立ち止まって、両手を少し広げ、ややオーバーなジェスチャーをしながら、僕たちに近づいてくる。近づくな。僕は自然に祈っていた。
と同時に緊張のせいか、心臓の鼓動が早くなっていくのを感じた。頭まで響く妙な鼓動だった。
僕の祈りも虚しく、美国進は僕の前で止まった。
「どうも、初めまして、美国進といいます。一年一組です」
僕の前で軽く会釈した。僕も釣られて会釈する。いつの間にか鼓動が治まっていた。
「みっくん、その男の子が立候補するんだよ」
平光先生の紹介があったので、僕は席を立って挨拶した。
「一年二組の草弥甲斐斗です」
僕の挨拶を聞くと、美国通は瞳を輝かせて僕の手を取った。
「なんだ同じ一年かぁ。立候補するって言ってたから、てっきり年上だと思ってた」
「は、はぁ……」
なんだか不思議な気分だ。僕からすれば、先輩と話をしているのだけれど、相手からすれば同級生なんだよな。どんな態度とっていいか非常に困る。
困惑顔で対応していると急に美国通は僕の顔をまじまじと見つめてきた。
更新は1~2時間後