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今回のコメント
・部屋の掃除が中途半端だと~、執筆する気持ちも中途半端~。
だから無性に掃除したくなるんですよ。
ほら、試験勉強しようとしたら、掃除したくなって、いつの間にか漫画や雑誌を読みふけるあれですよ。
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「亜也、お前……」
「大丈夫。まだ、大丈夫だから」
高月先輩は滝川先輩へ顔を向けると、真剣な口調で答えた。滝川先輩は「くっ……」と言った後、何も言わずに席に座った。
それをきっかけに平光先生が話を続けた。
「いつものテストなら、時間まで日記世界を過ごしてもらうけど~、今回は少し趣向を変えま~す」
テスト内容を口にしなかった平光先生が珍しく内容に言及する。僕はいつもと違う雰囲気に緊張した。
「今日から数日間に分けて、日記世界を体験してもらいます」
確かに今までは一回だけの日記世界だったけど、今回は複数回滞在するというのか。
「さらに、今回は合格基準を設けます。合格基準は第一回目のテスト後に発表で~す」
合格基準? 確か、試験や小テストは日記の内容に影響するだけだったはず。僕は恐る恐る手を挙げた。すると平光先生のメガネが光り、僕を指差した。
「あの、合格になったらどうなるんですか?」
すると平光先生はテンプレートで用意されているかのような、笑顔で答えた。
「合格したら倍になるよ♪」
「何が?」
「気持が」
わけ分かんねえ! 僕が口を開けたまま、平光先生を見つめる。僕は呆れているのだが、先生は何を勘違いしたか、顔を真っ赤にした。
「だって、そうしないとゲームにならないんだも~ん」
先生は手を体の前で絡ませ、モジモジさせながら高月先輩を見つめる。高月先輩は黙って睨み返していた。
「別に私は倍じゃなくても構いませんけど」
「でも~、私は~、勝てる勝負は面白くないので~す」
凄みのある低い声で答える高月先輩と、あくまでも軽い口調で答える平光先生。はっきりとは分からないけど、敗者と勝者の違いが明確になっている気がした。
「それに~不合格でも気持ちが倍で~す」
「――っ!?」
高月先輩は言い返すことができなかった。不合格になってしまえば、残念な気持ちが倍になるって寸法か。
更新は1~2時間後の予定ですよ。多分ね。




