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10/2 2:59

今回のコメント


・どうでもいい情報。


ウチの高校の制服は在学中、学ランでした。

それが今ではブレザーだそうな。


母校よ、世間に媚びたか!


くそう、最後まで少数派を貫いて欲しかったなぁ。(勝手な意見)




***********************************



「どうした? なにか困ったことでもあるのか?」

「今、困ってる。甲斐斗がサボってくれないから」


 僕はゆっくり沙和に近づき、顔を寄せる。「わ、わわ、わ」とか言いながら、口元を震わせる沙和の表情が見て取れた。僕はそのまま沙和のおでこに頭突きをした。


 「――いっ!!」と短い声を上げた沙和はしゃがみ込んでしまった。「ひーん」とか言いながらおでこをさすっている。


「心配して損した。っていうか土日じゃ駄目なのかよ」


 するとおでこを手で隠しながら、真っ赤な顔をして沙和が顔を上げた。


「駄目!」

「なんで?」


 すると沙和は横を向いて「そういう事訊く?」と小声で言った。聞こえてるけどね。


「土日だと私服でしょ。この制服で一緒に帰る秋はもう来ないんだよ」


 輪転高校は来年から制服が変わる。なんでも先代の生徒会長が公約として決めたものを本当に実現させたらしい。

 僕としては制服を買い換えなきゃならないので、面倒くさいことこの上ない。先代の生徒会長に文句言いたいぐらいである。


「それに私のために部活ぐらい……」

「しゃがんで、下向いて話されると聞こえないぞ」

「――っ! なんでもないっ!」


 しゃがんだまま下を向いたまま動かない沙和を見て、僕は腰に手をあて、小さくため息をついた。


「おい、沙和」


 返事をしない沙和と同じ目線になるようにしゃがむ。突然、しゃがんだので、沙和が驚いてこちらを向いた。視線が合った沙和は瞳を潤ませていた。そんなに頭突きが痛かったか。


「本当に悩みがあるんだった、付き合う。ハッキリ言え」


 沙和は斜め下に視線を動かして、呟いた。


「別に……ない」

「悪いな。日記部には、困った人がいるんだ。まず、それを解決しないと」


 するとしばらく黙っていたが数秒後、視線を外したまま、沙和は答えた。


「わかった。じゃあ、今週の土曜日、約束してくれる?」

「了解。お前の部活がちゃんと終わってからな」

「うん」


 頷いたまま下を向き続ける沙和の頭をぽんと軽く叩き、僕は立ち上がり、部室へ向かった。





もう、ドライブへ行くっ!

だから更新は2~3時間後!

(果たして起きているのだろうか?)

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