10/2 1:54
今回のコメント
・本文を読み返してたらこんな時間に!
それにしても沙和は書きやすいなぁ。
可愛いよ沙和、沙和可愛いよ。(自分のキャラを溺愛)
ただ、主役の器ではないな……(ひどい言い方)
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秋が深まり、季節は少しずつ冬仕度を始める、そんな時期。
僕は季節に関係なく、授業が終わって、いつものように部活へ向かうために教室を出ようとした。教室の扉を開けて、出て行こうとすると、背後から呼び止める声が聞こえた。
振り向くと、後ろには沙和が腰に手をあて立っていた。
「甲斐斗、やっと捕まえた」
「なんだよ、沙和。用事でもあるの?」
僕の言葉に沙和は明らかに眉をひそめ、不機嫌そうにした。
「用事がないと、話しちゃいけないの?」
「いや、そんなことないけど」
「だって、いつもすぐに部活へ行っちゃうじゃない」
沙和は僕の制服の袖を掴んで、少し引っ張った。こちらを見上げる、不安げな瞳は小動物のようである。
「お前だって、部活のある日はダッシュで出て行くだろ」
「そうだけど……」
袖を掴んだ沙和はくいくいと引っ張って教室へ引き戻そうとする。上目遣いのまま、僕へ一歩近づいた。少しへの字になった唇から言葉が漏れる。
「今日ぐらいはサボろうよ。あのカフェに行こうよ」
「はぁ? なんで?」
さらに袖を引っ張る力が強くなった。眉間に力がこもる。「むーっ」とか言って、睨んでいるつもりなのだが、高月先輩で免疫のできている僕にはさほど効き目がない。
「とにかく今日は駄目だ」
「なんで!? この前は私が部活をサボったでしょ」
確かにあの時は感謝している。気持が楽になった。
――まさか。いつもノー天気に見える沙和も悩みを抱えているのだろうか?
「どうした? なにか困ったことでもあるのか?」
「今、困ってる。甲斐斗が部活をサボってくれないから」
僕はゆっくり沙和に近づき、顔を寄せる。
「わ、わわ、わ」とか言いながら、口元を震わせる沙和の表情が見て取れた。僕はそのまま沙和のおでこに頭突きをした。
書ければ、次回更新予定は1~2時間後?