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9/29 1:59

今回のコメント


・この時間まで書くと、夜食が食べたくなる。

が、我慢っ!


ドライブに行きたくなる。

が、我慢!(繰り返し)


平日は我慢。

金土はフィーバー!



***********************************



 僕が高月先輩へ踏み出そうとすると滝川先輩が僕の肩を掴んだ。


「好きにさせてやれ」

「なに言ってるんですか! あれに飲み込まれたら、どうなるかわからないんですよ!


 僕が滝川先輩へ向きなおした時、背後から高月先輩の声が聞こえた。


「だって悔しいじゃない。こんな闇に追われながら生きるなんて」


 高月先輩へ視線が集まる。先輩のハンドルを握る手は震えていた。


「今頃、平光先生は、ほくそ笑んでるかもよ。私達ぐらい立ち向かったっていいじゃない」


 高月先輩はサドルにまたがる。滝川先輩は自分の頭を軽く小突きながら自転車へ駆け寄り、後ろの荷台に横座りした。それが先輩達の答えか。


 これが平光先生が出題した小テストなら、答えるべきだ。

 断じて抗うと。

 僕は貴方達の後輩だ。ついていきますよ!


「わかりました。僕も行きましょう!」

「じゃあ、走ってついてきてね」

「ええっ! 僕は乗せてくれないんですか?」

「草弥、残念だが定員オーバーだ」


 高月先輩の自転車は進みだし、僕はふてくされながらも併走した。暗闇に向けて。

 崩れていく世界は僕たちにどんどん近づいてくる。

 数百メートル、数十メートル、数メートル。


 鼓動が頭の中で響く。足の動きが鈍くなる。今止まれば、引き返せば、逃げられる。だけど、隣を見れば、高月先輩は真っ直ぐに前だけを向いて進んでいた。ひたすら純粋に立ち向かう姿。僕は力強く足を踏み出した。この先輩について行きたい。この闇も先輩となら突破できる、そんな気になった。


「行くよ」


 高月先輩の一声。滝川先輩は高月先輩にしがみ付く。僕はさらに足を進めた。

 目の前がとうとう暗闇だけになる。飲み込まれるっ!

 僕は叫びながら腕を振り上げた。


「は~い、小テスト終わり♪」


 平光先生の声が聞こえた。次の瞬間。僕が叫んで突入した場所は、部室になった。僕は振り上げた拳の下しどころがわからず、中途半端に腕を曲げた。先輩達は本棚の目の前で急ブレーキして止まった。






更新は1~2時間後!

(寝なかったらね)

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