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今回のコメント
・週刊誌の巻末コメントのようになってきた気がする……が、気にしない。
三年前メモした会話が今回の更新でようやく、載せることができて、ちょっと嬉しい。
なんだか成仏させたみたい。
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なんでこの人はこんなに自己否定的なんだ。人のことは言えないけど、腹が立つんだよ。少なくとも好意を持っている人にそんなこと言って欲しくない。今はとにかく先輩の意見をはねのけたかった。
「とにかく。どんな理由があったとしても、憧れています。早く追いつきたいって思ってます」
「『憧れ』『早く追いつきたい』か……なんだか、君。ずるいね」
「え?」
「だって、いつまでたっても君は後輩で私は先輩だもの」
言っている意味がわからない。
僕を見上げながら先輩は、眉をひそめ、困惑しているような表情を見せた。
「君の先に見えるのは本当に私だけなの?」
「どういう……ことですか?」
僕が今、話をのは高月先輩だけだ。他の誰に向けていない。僕の眉間に力が入る。それを見た先輩は少しだけ口元を緩ませた。
「君も先輩になったら分かるよ。そうだ。一度先輩になってみる?」
「ええっ!?」
「あはは、嘘、嘘」
空笑いに近かったけど、先輩は笑ってくれた。僕としては煙に巻かれたような気になったが、目的をある意味達成した僕は少しホッとした。
「ありがとう。慰めてくれたんだね。本当に駄目な先輩だ」
「そんなこと……」
「ちょっと感傷的になってた」
先輩は立ち上がり、自分の制服を二三回手で払う。肩を揺らして、深呼吸をして気合を入れ、なにかを意気込んだようだ。
「告白します」
僕へ振り向き、明るい口調で言った。
「この場所はね。美国先輩とお別れした場所なんだ」
僕の頭の中は一瞬空白になった。
次の更新は1~2時間後。(うんうんうん。いつものペース)