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9/28 0:42

今回のコメント


・週刊誌の巻末コメントのようになってきた気がする……が、気にしない。


三年前メモした会話が今回の更新でようやく、載せることができて、ちょっと嬉しい。

なんだか成仏させたみたい。



***********************************



 なんでこの人はこんなに自己否定的なんだ。人のことは言えないけど、腹が立つんだよ。少なくとも好意を持っている人にそんなこと言って欲しくない。今はとにかく先輩の意見をはねのけたかった。


「とにかく。どんな理由があったとしても、憧れています。早く追いつきたいって思ってます」

「『憧れ』『早く追いつきたい』か……なんだか、君。ずるいね」

「え?」

「だって、いつまでたっても君は後輩で私は先輩だもの」


 言っている意味がわからない。

 僕を見上げながら先輩は、眉をひそめ、困惑しているような表情を見せた。


「君の先に見えるのは本当に私だけなの?」

「どういう……ことですか?」


 僕が今、話をのは高月先輩だけだ。他の誰に向けていない。僕の眉間に力が入る。それを見た先輩は少しだけ口元を緩ませた。


「君も先輩になったら分かるよ。そうだ。一度先輩になってみる?」

「ええっ!?」

「あはは、嘘、嘘」


 空笑いに近かったけど、先輩は笑ってくれた。僕としては煙に巻かれたような気になったが、目的をある意味達成した僕は少しホッとした。


「ありがとう。慰めてくれたんだね。本当に駄目な先輩だ」

「そんなこと……」

「ちょっと感傷的になってた」


 先輩は立ち上がり、自分の制服を二三回手で払う。肩を揺らして、深呼吸をして気合を入れ、なにかを意気込んだようだ。


「告白します」


 僕へ振り向き、明るい口調で言った。


「この場所はね。美国先輩とお別れした場所なんだ」


 僕の頭の中は一瞬空白になった。





次の更新は1~2時間後。(うんうんうん。いつものペース)

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