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9/27 23:21

今回のコメント


・うおおおおっ、ルマンドが食べたくなってきた!

あれ食べて、食べカスをぼろぼろこぼしたいよおぉぉっ!


・もしくはハッピーターンの残りの粉!

(お菓子のベクトルがまるで違う)



***********************************


「だけど……あんなことになって。今は空っぽだね」


 なんてことをしてしまったんだ。僕は自分失言を後悔した。


 でも、なにか言わなきゃいけない。そんな気になっていた。頭を働かせろ、先輩に立ち直ってもらうような一言を言うんだ!


 だけど意気込みに反して、なにもアイデアは出なかった。馬鹿みたいな陳腐な言葉だけしかでてこない。自分のふがいなさを感じる。


 だけど。慰めにもならないけど、今は自分の気持を伝えるしかない。そんな気持になった。口から自然に言葉が零れる。


「そんなこと言わないでくださいよ」

「ん?」


 高月先輩は僕を見上げた。瞳がゆらゆらとした光を放った。すこし充血していた。僕の心の中の足は震えていた。短い人生だけど、懸命に言葉を探す。


「俺、これでも先輩に憧れているんですよ」


 高月先輩は瞳を大きくして本当に驚いているようだった。


「私が憧れ? どこが?」

「え? あらためて言われると照れますが……」


 自然に言葉になったものの、具体的にと言われると困る。僕は頭を振り絞って記憶の森をさまよった。


「物静かなで落ち着きがあるところとか」

「一年前の私を見たでしょ。本当の私は落ち着きないよ」

「今が肝心でしょ。それにどんなピンチでも落ち着いている。僕も助けられてます」

「あんなの過去の先輩達の力を借りてるだけでしょ」

「ことごとく否定しますね」

「だって本当だから」


 なんでこの人はこんなに自己否定的なんだ。人のことは言えないけど、腹が立つんだよ。少なくとも好意を持っている人にそんなこと言って欲しくない。

 今はとにかく先輩の意見をはねのけたかった。




次の更新は1~2時間後。(うんうん。いつものペース)

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