9/27 23:21
今回のコメント
・うおおおおっ、ルマンドが食べたくなってきた!
あれ食べて、食べカスをぼろぼろこぼしたいよおぉぉっ!
・もしくはハッピーターンの残りの粉!
(お菓子のベクトルがまるで違う)
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「だけど……あんなことになって。今は空っぽだね」
なんてことをしてしまったんだ。僕は自分失言を後悔した。
でも、なにか言わなきゃいけない。そんな気になっていた。頭を働かせろ、先輩に立ち直ってもらうような一言を言うんだ!
だけど意気込みに反して、なにもアイデアは出なかった。馬鹿みたいな陳腐な言葉だけしかでてこない。自分のふがいなさを感じる。
だけど。慰めにもならないけど、今は自分の気持を伝えるしかない。そんな気持になった。口から自然に言葉が零れる。
「そんなこと言わないでくださいよ」
「ん?」
高月先輩は僕を見上げた。瞳がゆらゆらとした光を放った。すこし充血していた。僕の心の中の足は震えていた。短い人生だけど、懸命に言葉を探す。
「俺、これでも先輩に憧れているんですよ」
高月先輩は瞳を大きくして本当に驚いているようだった。
「私が憧れ? どこが?」
「え? あらためて言われると照れますが……」
自然に言葉になったものの、具体的にと言われると困る。僕は頭を振り絞って記憶の森をさまよった。
「物静かなで落ち着きがあるところとか」
「一年前の私を見たでしょ。本当の私は落ち着きないよ」
「今が肝心でしょ。それにどんなピンチでも落ち着いている。僕も助けられてます」
「あんなの過去の先輩達の力を借りてるだけでしょ」
「ことごとく否定しますね」
「だって本当だから」
なんでこの人はこんなに自己否定的なんだ。人のことは言えないけど、腹が立つんだよ。少なくとも好意を持っている人にそんなこと言って欲しくない。
今はとにかく先輩の意見をはねのけたかった。
次の更新は1~2時間後。(うんうん。いつものペース)