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9/27 22:04

今回のコメント


・今日の夕飯


ごはん

イカと里芋を煮たもの

マカロニサラダ


以上!



***********************************



「それは人生に区切りがついていないって言う意味ですか?」

「さぁ? 私にはわからない」


 僕の問いかけに先輩は、はにかんだような笑みを浮かべた。

 確かに人生と言う言葉は大袈裟かもしれない。っていうか、さっきから話が大袈裟過ぎだ。


 だけど次に浮かんだ質問は大袈裟ではなかったけど、核心に触れすぎた。


「先輩のトロフィーってなんですか?」


 はにかんだ笑みから、引きつった笑みに一瞬にして変わる。


「私のトロフィーか……なんだろうね」

「誤魔化さないでくださいよ」


 すると黙ったまま、先輩はしばらく答えなかった。

 沈黙が続いて間を埋めたくなる衝動に駆られたが、僕はなんとか踏みとどまる。その甲斐あってか先輩は、ぽつりと言った。


「もう、ここにトロフィーはないかも」


 やっぱり美国進。自分から振っておいて、とても胸が痛んだ。全身が脱力しそうになる。


 だけど、もっとショックを受けた人が隣にいた。僕の視界から消えたと思うと、高月先輩はしゃがみ込んでいた。

 僕は先輩を見ただけで、動けない。先輩は膝を抱え、下を向いたまま話を続けた。


「好きな人と高校生活を、人生の一部を過ごす。それが私にとって全てだった」


 先輩の声は震えていた。


「だけど……あんなことになって。今は空っぽだね」


 なんてことをしてしまったんだ。僕は自分の失言を後悔した。




次の更新は1~2時間後。(いつものペース)

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