9/26 2:43
今回のコメント
美国日記編のは大体書き終わってますが、やはり会話文ばかり。
今から点を線でつなぐ作業が待ってます。
高月先輩は好きなんですが、描写が難しい。
甲斐斗は楽なんだけどなぁ……
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高月先輩は腕組みしたまま、人差し指を何度も上下させている。僕が次の言葉を告げようとすると、それを制するように言葉を被せた。
「それに今まで不合格になった部長なんていないから」
僕はいつもの突き放す冷たさではなく、イライラから来る冷たさに違和感を持った。あえてゆっくりとした口調で、先輩に尋ねた。
「本当ですか?」
「本当だよ」
先輩は指の動き早める。僕はそれでも尋ねる。
「絶対に?」
「絶対」
「命賭ける?」
僕が言った瞬間に先輩は腕組みを解き、眉間にシワを寄せる。
「子供なの君は」
「いいから。命賭けるぐらい真剣なのかって聞いているんです」
すると高月先輩は瞳を大きく開いて僕を見つめた。そのままの動かない。ううっ、すごい重圧。だけど負けるわけには行かないっ! 僕は勇気をだして一歩踏み出す。
「どうなんですか」
高月先輩は瞳をとじて、頷いた。長い睫毛が僕の目映る。
再び顔を上げた高月先輩は僕を真っ直ぐに見つめた。
「……賭ける。私の命ぐらい安いものだわ」
正直、信じていいのだろうか?
美国日記の中の高月先輩。
今、目の前にいる高月先輩。
信じるのは……決まってるよ。僕は高月先輩を見つめ返した。
「わかりました信じます」
「ありがとう」
今日はここまで。
また明日(寝なかったらね)