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9/20 1:43

今回のコメント


・お風呂に入るべきか、朝シャワーにすべきか、それが問題だ。

ということでお風呂に行きまーす!(相変らず要らぬ情報)




***********************************



 僕を真正面から貼り付けた笑顔のままじっと見つめた後、ゆっくりと言葉を告げた。


「……一年後の私は幸せ?」


 直球。ド直球きたよ。笑顔から一変、先輩は視線を斜め下に逸らして、口をきゅっと閉めてなにかを堪えているような表情。まるで運命の審判を待っているかのようだ。


 運命を委ねられた僕は、どう答えたら良いのか分からない。本当の事を言ってしまってよいのだろうか……しばらく考えた末、結局僕ははぐらかしてしまった。


「どういう意味ですか? 幸せの定義を教えてください」


 すると眉を八の字にさせ、高月先輩は口を歪ませた。わっ、怒ってる。


「あなた回りくどいわね。幸せって言ったら分かるでしょ」


 誤魔化し失敗。高月先輩は口を尖らせて、頬を少し膨らませた。それにしても、これだけのやりとりで、先輩が喜怒哀楽を表現できることに僕は驚いていた。


 無邪気と言っていいのだろう。加えて自分の幸せを疑っていない表情。目に力を感じないのは眉間に力が入っていない証拠。やや幼く見えるのは年齢のせいもあるだろう。『素直でいい奴』滝川先輩が言っていた事は嘘ではない。


 だけど近い未来、彼女はとてもつらい体験をする。

 

 この表情も消えて、基本無表情になる。無口なのに、口に出すと突き放すような言葉が出てくる。さらに、いつも自分だけでなんとかしようとする。一貫して変わらないのは美国進の影ばかり追っていることぐらいだ。


 今僕と話している彼女に一年後の高月先輩の姿を話したらどうなるだろうか。失望? 納得? 僕は好奇心を抑えられそうにない。


「先輩、わざわざ僕に言わせるつもりですか?」


 僕の言葉に高月先輩は頷きながら答えた。





あわてないあわてない、一休み一休み(休んでばっかりの人)

更新するとすれば1~2時間後。


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