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Dolls  作者: 夕凪秋香
第1章 クロッカス村
34/51

零香――アシュリードの日記 1ページ目


今回は話が短いです。




村から出て1日目、今日から日記を始めた。

ノートや鉛筆が無いから、代わりに白紙の本に羽ペンとインクで書いている。

用意してくれたパルサーシャさんに感謝。


文字は、少しずつシュラやクオに教えてもらった。

まだ読めない文字や書けない文字があるが、日常生活に困る事は無くなった。

仕事に使う専門用語はまだ解らない。そこらへんは、仕事をしながらリュナミスが教えてくれる事になった。

頑張って覚えないとね。



1日目は想像していたより楽だった。

最初は徒歩で進んでいたんだけど、何も無いところで足を挫いて、元の姿に戻ったクオに乗せてもらう事になった。

乗り心地は最高。毛はふかふかだし、尻尾が背もたれの代わりになったからとても楽だった。

足はすぐにカミィラが直してくれたんだけど……もふもふを堪能してました。

思い返すとものすごく恥ずかしい。


晩御飯は、コーエック鳥という鶏みたいな鳥の丸焼きでした。美味しかったけど、量が多かった。

まさしく男の料理でした(作ったのはカミィラと魔術師のお姉さん達だけど)






2日目、ハプニング発生。

正規の王都への道が通行止めで、別ルートを通る事になったのだが、スライムみたいなモノと遭遇した(10匹ぐらい)

大きいし、強い酸性の液体を飛ばしてきて、戦闘に参加していた人たちの内、何人かの武器が溶けていた。

見た目はただの青リンゴのゼリーなのに、結構強かった。見た目で判断できない敵だったな。

不思議に思ったのは、私の作り出した大鎌が全く溶けていない事。何度も液体を被ったはずなのに……不思議。

以外に気に入っているから、溶けても困るけど。


晩御飯は昨日の残りのコーエック鳥の丸焼きを、スクランブルエッグとレタスと一緒にパンに挟んだ物。

私が作ったんだけど、予想以上に高評価だった。ちょっと嬉しい。

また今度ご飯を作る約束をした。メニュー考えておかないと。






3日目、移動しながら日記を書いている。


実はもう今日の夕方ごろに王都に着くらしいのだ。クオの魔法で移動したおかげ。

まぁ、まさか20分で標高何千mの山を越えられるとは誰も思わなかったからね。てか、思わない。

便利そうだから覚えておいた方がいいんだろうけど……正直怖い。

失敗したら、絶対体がバラバラになる(私以外)……うん、やめておこう。

王都に近づいてきたから、クオは人間の姿になっている。ローブで体全体を隠しているから、あまり関係ないけど。

私とシュラも同じくローブを羽織っている。髪の毛が目立つからね。暑いけど、しょうがない。


この前聞いたのだが、今は日本でいう6月辺りで、地球と同じ1年12ヶ月365日だと言う。

私がこっちに来る前が6月4日だったから、あまり差がなくて安心した。


それにしても、騎士団ってイケメンが多い。今さっきから道往く女性全員が振り返ってます。

でもね、女性の方々。騙されないで。

この人達、普段の会話の内容が酷いです。下品です。頭の中身は残念な方たちがほとんどです。

残念なイケメンとはこんな人達を表してるんだろうなぁ。

そう考えると、何故かエリク様の行動が可愛く思える。抱きついたり、頭を撫でられたり、手を握られるくらいだからね~。


でも、私今は胸を包帯で潰してるから、見た目は男性なんだよね…髪型も変えてるし。

ほどほどにしておかないと、エリク様がホモかゲイという事になってしまうっ。それだけは阻止しないと……っ!





「……お前はなんて事を書いてるんだっ」


「うひゃぁっ!び、びっくりした…。覗かないでくださいよ」


「今さっきから変な顔で、何かブツブツ呟いてたんだぞ?気になるだろう、普通」


「それは確かに…でもですね、一つ言ってもよろしいですか?」


「何だ?」


「この最後の文の意味、解るんですか?」


「……何となく」


「……そうですか(絶対知ってるよこの人!)」









今回で1章終了です。次回から2章へと突入していきます。

閉話にこの様な零香の日記の話が入ります。


2章の話を更新する前に、現時点での登場人物の更新をしようと思っています。

ちょっとネタバレも入ります。


*21日に更新した話がまさかの1000アクセス越え…っ。

ありがとうございます!とても嬉しいです。

おもわずニヤニヤしていたら、兄に変な目で見られましたorz


感想やアドバイスなど、どしどしお待ちしております。



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