表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dolls  作者: 夕凪秋香
第1章 クロッカス村
11/51

番外編 そのいち 神様の気まぐれゲーム


3000アクセス記念の番外編です


人物紹介ではなく、ギャグ話となっております。(なってるのかな?)


本編のネタバレ有り


キャラ崩壊


よくあるネタ


が、大丈夫な方はどうぞ!




ある世界に二人の双子の神様がいました


一人は白い髪に黒い羽の生えた創造の神様


一人は黒い髪に白い羽の生えた破壊の神様


二人はいつも一緒で、今日は自分の世界を使ってゲームをしていました



そして



「今日はこれ!」


「おっ、いいんじゃない?追加でこれを使って……」


「ふふふふふふ、どういう反応するかなぁ~♪」


「あの子が起きてみてのお楽しみだね」


混沌と読んでカオスの日になりそうです




















零香です


朝起きて鏡を見てみると、猫耳が生えていました


ふさふさの尻尾も生えていました


外に出るのが、怖いです。いろんな意味で




「レイカ~!おはよっ、今日も……」



さっそく、一番会ってはいけない人に見られました



「あっ…カミィラ、これはその、ちょっ」



無言のまま、カミィラに手を引っ張られて隣の衣裳部屋に連れて行かれてます


もちろん抵抗はしました。けど


無言の圧力、怖いです


カミィラが満面の笑みで私を見ながら、衣装を選んでるけど


何故か寒気がずっとします



「部屋に戻っていいですか、カミィラさん」


「ダメ♪これは皆にも見せなきゃ損だよ!特にお兄ちゃんには見せないと…」



即答ですか


後ずさりながら部屋に戻ろうと、ドアを開けようとするけど、開かない



「あっ、ついさっき鍵閉めたから開かないよ~。鍵もアタシが持ってるし」



用意周到(涙)



「さぁ、さぁ。この服を着て皆で朝ごはん食べよ~」



「よりにもよって、その服!?もっとマシなのをお願いします!」



「却下します♪これ以外認めないし、着ないとドア開けないよ?」



ですよね~(涙)そうだと思ったよ



「あっ、ついでにこの首輪もつけてね♪」



うぅ、何でこんな事に……誰がしたのよ、これ  (僕らで~す♪ by神様s )



「はいはい、行くよ~。皆、待ってるんだから」



「この格好で部屋の外に出ろって言うの?!せめてコート着させて!」



「む~、確かにその格好を他の人に見せるのは勿体ないよね~。お、そうだ。エリミアちゃ~ん」


「カミィラさん、早く行かないと皆さんがお待ちです…って零香…?」



ばれたら駄目な方を呼ばないで!二人がそろうと……



「ふふふふふふ、なるほど。ネコミミですか……じゅるりっ」



エリミアさん、キャラ崩壊してます。よだれ、よだれ。



「カミィラさん、そこに鈴のついたリボンがあるはずなので、それで髪を結んであげましょう。服は……何か物足りない気がしますが…まぁ、妥協しましょうか」


「エリミアちゃん、これだよね~?」「その色より隣のその色の物の方がいいでしょう」



……もういいや。諦めよう……





その後30分かけて髪を結ばれ、エリミアの魔法で食堂へとばされた。


無論、無理やりに、である。
















今朝の食堂は大騒ぎとなった。


エリミアが「カミィラさんに呼ばれたので」と魔法で迎えに行って30分後、いきなり給仕をしていたメイドの目の前に、エリミアとカミィラとコートを羽織り、フードを顔が見えないくらい深く被った零香が現れたのだ。

メイドは思わず小さな悲鳴を上げ、それを聞きつけた食堂で3人を待っていた男達が駆けつけた。



その後、カミィラとエリミアが零香のマントを脱がそうとして彼女を追い掛け回し、彼女は彼女で食堂中をまるで猫の様に逃げ続けた。

だが、さすがに体力が持たなかったのか


「ぴぎゃっ!!」


20分後、前のめりで床にコケた。その瞬間、ゴンッと鈍い音が聞こえた。

彼女は、倒れた状態でなかなか起き上がってこない。


カミィラとエリミアが驚いて急いで彼女の体を揺するが、反応が無い。


「おーい、レイカ~?」


また体を揺する。そうすると、ようやく彼女がゆっくりと起き上がった。

反動で彼女のフードが下に落ち、顔が見えた。その姿を見て、全員体の動きを止め彼女を見つめた。


零香は普段、ポニーテールをして地味な服を好んだ。

だが、今の彼女は髪を小さな鈴の付いた紫色のリボンでツインテールに結んでいた。頭からは黒い猫の様な耳が生え、ピクピクと動いている。

マントの隙間から黒い尻尾が現れ、ゆっくりと揺れている。

よく見ると、彼女の首に赤い首輪がついていた。


そんな彼女の表情は驚きと悲しみが溢れていた。


「…魔法、使えない」


「えっ?」


「今さっき、倒れそうになったとき咄嗟に風の魔法を使おうとしたんだけど、使えなかった」


そういって、彼女はマントを脱いだ。



「おぉ」「ちょっ」「なっ!」「これは…」「……」




カミィラ達が零香に着せたものは、体のラインを少し強調した紺色のミニスカワンピース。

それにフリルを沢山あしらったエプロン。胸元は少し開いていて、彼女の白い肌が見える。

さらに、黒いニーソックスを穿いて、かわいらしいリボンのついたヒールの高いブーツを履いていた。


簡単に言葉で表すと、メイド服である。



男達は無言でカミィラたちに視線を向けた。


本人達は


「うんうん、やっぱりこれがいいよね」


「ネコミミ娘にメイド服は当然ですよね」


「だよね~」


なぜか誇らしげに二人で握手をし合っている。




「精霊も見えない……力も使えない…」



彼女は自分の手を見ながら、呟いた。そして、自分の頭に生えている耳を触ったり、体を見回してみたり、何か念じてみたり、最終的には


「……はぁ」


ため息をついて、どこから取り出したのかわからないが、剣を取り出して何回もまわした。

彼女の不自然な行動に男達は唖然とした。



「やっぱり、魔力がなくなってる。でも、生活に影響が無いぐらいにはまだ残ってるみたい。ものすごく少量だけど。だから魔法使えないのか……」


「あの、レイカ様…?」



そういったのは零香が名前をつけた、レナード達の従者フィルだった。

零香はハッとして視線が全て自分に向いているのに気づき、慌ててマントで体を隠す。

その頬は少し赤かった。


すっかり、忘れてた。という顔だ。



「あははははっ………失礼します!!」



とっさにその場から逃げようとする彼女に



「ん」


「ありがとうございます」


ひゅっと何かが首に掛けられ、勢いよく後ろに引っ張られる。当然、引っ張られた本人は


「かふっ!?」


首が絞まり床に倒れる。顔は何が起きたのかわかっていない顔だ。

倒れたままの彼女の傍に慌ててフィルが駆け寄る。フィルの手を借りながら起き上がる彼女は首輪に手を当てた。

鎖のような物が首輪につながれていた。そして、この鎖に見覚えがある。

後ろを振り向くと、鎖を持ってにこやかに笑っている人と鎖を作り出した張本人がいた。



「落ち着いてください、レイカさん」



そう言って鎖を指で遊んでいるのはこの国の第一王子に仕える執事さんだった。

名前は……忘れてしまった。



「もっと首を絞められたいようですねぇ~」


「ごめんなさい、ちゃんと覚えてます!ミケル・ロードさん!!」


「はい、よくできました」



略称すると猫の名前になるので、零香はミケルさんと呼んでいる。

見た目年齢20代後半なのに、実年齢は……。ここはまだ内緒で。

零香は鎖で絞められた首を擦りながら、今晩のデザートは無しにしようと決めた。



「何故そうなったのかお話を聞かせてください。でも、その前に治療…」



彼が全部を言い終える前に、零香の頬に手が添えられた。

目の前にはミケルではなく、いつもお世話になっているリュナミスの顔があった。



「女性が顔に傷を残すな」



無表情で治癒魔法をかけてくれた。零香は痛みの引いた顔を擦りながら、「ありがとうございます」と言って立ち上がろうとして、リュナミスの服に指が触れた。




パキンッ




「「ん?」」


「「「「!?」」」」


「……ぷっ」


「あははははははははははははっ!!!似合わないっ!!ぜんっぜん、似合わない!!」


「ほぉ、これはこれは……」


「お兄ちゃん……」



不振な音が聞こえ、他の人の声を聞き、目線を彼の頭のほうへ向けると


ピョコンッ


自分と同じような耳が生えていた。彼も頭のそれに気づいて、いまだに爆笑して腹を抱えているミューに向かって剣を投げた。ミューはそれを簡単によけ、彼の姿を見てまた噴出した。


「…どういうことだ、これは」


リュナミスは怒りに拳を震わせながら、零香を見た。零香は横に首を振る。

わかったら、自分もこんな格好をしていない。



「まぁまぁ、いいじゃん。以外に似合っ、くふっ」


「いい加減お前はその口を閉めろ。もう一度笑ったら…わかってるな?」


「あの、少し落ち着いて……」



パキンッ



「へ?」「あっ」



二人を止めようとミューに触れたら、彼の頭にも耳が生えていた。

ミューは何回も自分の頭を触って、確認をした。リュナミスはその反応に少し噴出した。

零香は、彼らから離れレナード達の方へ行っていた。

レナードとシェイドは遠くから二人の様子を見ながら、微かに笑っていた。二人は零香が近くに来ていたことに気づかず、そのまま見続けていた。

零香は「チャンス!」と思い、彼らの腕に触れる。



「えい」


パキンッ


「は?」「ん?」



零香の予想通り、また彼らの頭に耳が生えた。零香は、自分の手を見つめた。



「ん~、なんなんだろう。私が触ったら変な音が聞こえて、耳が生えてくるみたい…」


「……わざわざ、俺達で確認する必要あったのか…?」


「……(こくり)」


「いや、あの二人がなったんですから、どうせなら皆でなった方が恥ずかしくないかなって」



零香はそう言うと彼らから離れ、カミィラとエリミアに触れた。だけど、音は聞こえず耳も生えてこなかった。

二人は自分に耳が生えてこなかった事に安堵と何故か残念そうな顔をしていた。

ちょうどよく、傍でうろうろしていたフィルにも触ってみる。だけど変化無し。


「??」


どうゆう原理で耳が生えてくるのかわからない零香は、フィルにのしかかりながら考え始めた。フィルは主人達の「お前なにしてんだ」という人を殺せそうな視線を受けながら、ガタガタと体を震わせた。

零香はそれに気づいて(寒いのかな?)と思い、フィルの体を抱きしめる。

フィルは慌てて腕から逃れようとしたが、零香はかまわずぎゅっと力を込める。



「あの、レイカ様、その……」


「もしかして、邪魔だった?ごめんね、すぐ離れるから」



フィルから離れた零香の姿は、まるで遊び道具を取られてしょんぼりしている子供だった。

その証拠に、彼女の耳と尻尾が下に落ち込んでいる。

また慌てて「いえ、邪魔じゃないですっ」と答えると



「ほんと…?よかったぁ」



そう言って微笑んだ。見ると彼女の尻尾が嬉しそうに横にゆれ、耳が立っていた。

彼女の仕草に思わず周りの人はキュンっと心がなった。

彼女はまた嬉しそうにフィルに抱きついた。フィルは内心ドキドキしながら、近くに歩いて腕を伸ばしてきたエリミアを抱きかかえながら


あぁ、帰ってからどんな罰が待っているんだろう……


と心の中で泣いた。



















その頃



「あははははははははははははははははっ!!」


「さすがっ、似合わないねぇっあははは、あの人たちは」


「あの人も触ってあげればよかったのにっ、面白いだろうになぁ」


「写真撮っとこうっと!」


「あっ、僕も撮る~」



爆笑しながら、彼らの写真を撮る神様sでした。













はい、よくあるネタですorz


パルサーシャ達の家にメイドさんがいるのは、本編の次のお話でわかります

あと、フィルってつけた理由とか、執事さんの実年齢とか。




そしてもうすぐ4000アクセス……(・Д・;)


次の番外編は人物紹介にします。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ