わたしの彼ピ
私の彼ピは普段は無口。
彼とのデート中のカフェにて。頼んだカフェオレの氷をストローで突きながら、友達間であった事を聞いてもらう。
「…それでね、△△ちゃんと〇〇ちゃんが…私は…だと思うんだけど、瞬くんはどう思う?」
他愛のない会話も、彼はたっぷり考えてから答えてくれる。
「……うん…美穂の言う通りだと思う…」
携帯から目を離さない彼。
その彼の顔を覗き込んで「そう?本当にそう思う?」そう聞き返せば、一瞬こちらを見てからこくりと頷く。
「やっぱりそうだよね!〇〇ちゃんが〜……」
その後ホテルに行ったり、食事をしたり。
会計はほとんど私。
たまに…たま〜に割り勘。
会えば「とりあえずホテル行こ」と言う彼。
本当は少し洋服とか見たかったけど、嫌と言って嫌われたくない。
行為の最中は、彼に求められていると感じることが出来て本当に幸せ。
でも…2時間で数千円のホテル代が結構キツイ。
「ホテル代もバカにならないから…バイト増やそうかなぁ」
私のそんな呟きに彼は言う。
「………そっか…じゃあ今度バイト紹介してあげる」と。
「えっ?紹介してくれるの?」
「うん」
「怪しいやつ?」と笑えば「疑うなら会うのやめる」と言われた。
「疑ってなんてないよ!嬉しいよ」
「……」
こんな彼のどこが好きかと聞かれたら?
「顔が好き!あと首筋のホクロも好き!」
だが、彼の魅力はそれだけではない。
「ラインでのやり取りはすごく丁寧で、饒舌で優しいんだよ!」
そんな「私だけに見せる一面」が一番好きなところだ。
。。。
「家に着いたよ〜❤︎今日も楽しかった!」
『今日もご馳走様でした』
「あのカフェ初めて入ったけど美味しかったね!」
『いつもありがとう』
「また行こうね〜❤︎」
『キミと会えるのが僕の幸せ』
「私も瞬君と会えるのが幸せ❤︎瞬君大好き!」
『バイト始めるって言ってたね。あなたのお仕事が増えて会えなくなるの寂しいな』
「私も寂しい(´;Д;`)
私も瞬君との時間を最優先にしたい。
さっきバイバイしたばかりなのにまた会いたいよ.°(ಗдಗ。)°.」
『あなたが仕事を始める前に旅行に行きたいです』
「え?旅行!?本当に?!嬉しい!╰(*´︶`*)╯♡」
『**そこへ行くにはパスポートが必要です**』
「パスポートが必要なんて、外国?うそ?外国に行くの?私そんなお金ないよ」
『旅行代金は俺が出してくれます』
「瞬君がお金出してくれるの?」
『お支払いはこちら側です』
「えっえっ?嬉しい!!でも、外国ってどこ行くの?」
『僕の仕事のボスがカンボジアにいます。そこで社長にあなたを紹介したいと思っていますよ』
「えぇ〜!瞬君の仕事のボスに会うなんてちょっと緊張しちゃう」
『**八月の三十日**に出発します』
「もしかしてもう決まってるの?ちょっとこっちの予定が…」
『答えは三文字。はい』
「やだ〜瞬君!はいは二文字だよ!www」
『どうしますか?』
「う〜ん。凄く行きたいけど急だし、少し考えてみるね」
。。。
彼とのやり取りの後、私はAIさんに相談してみることにした。
「カンボジア旅行に誘われたんだけど、どう思う?」と。
《最近、カンボジアは特殊詐欺や犯罪の拠点になる事が多いです。……。でも、親しい間柄の旅行であれば問題ないでしょう》
「特殊詐欺ってなぁに?ん〜でも瞬君は親しい間柄だもんね…じゃあ問題ないかな〜。瞬君との海外旅行!楽しみ〜」
聞いたことにすぐ答えてくれるAIさんはありがたい。
それから私はカンボジアの観光地や食べ物など、AIさんとたくさん話して、瞬君にラインを送った。
「一緒にカンボジアに旅行行きたいです!楽しみにしてるね!」
と。




