冒険の書 序章2
ゴート爺さんの家にお邪魔すると、すぐに夕飯をご馳走してくれた。
夕飯を食べ終えると急に疲れがどっときた。
(流石に、今日は色々ありすぎて疲れたな。)
そして、ベットにダイブした俺は倒れるように寝てしまった。こうして、俺の旅が始まったのだ。
「いつもいつも、ありがとうねぇ」
「いえいえ、自分がしたくてしてるので」
そう言いながら俺は、村の人の畑仕事を手伝っていた。
「最初、村長さんが連れてきた時はこんな子に力仕事は難しいと思ってたけど、あんた見かけによらず力があるねぇ」
ゴート爺さんの家に居候させてもらってから数日がたった。
俺は、この数日でこの世界の事を調べたり、村の人々と交友を深めていた。
「今日はこのくらいでいいよ、ありがとうねぇ」
「こちらこそ、また何かあったら言ってくれよな婆さん。」
婆さんの家を出て、村を走りながら帰る。
こう見ると、最初の頃はただでかい畑がある村だと思っていたが畑以外にも教会や牧場などの建造物が立っており、現世より発展はしていないものの、
人々が暮らすことが出来る環境が備わっていた。
軽く息切れするくらいに走ってしまったが、ゴート爺さんの家に着くことが出来た。何故こんなにも走っていったかというと、今日は初めて村から少し離れた森に行こうとしていたからだ。
(かなりこの世界のこともわかってきたし、あとはモンスターの事くらいなんだよな)
ゴート爺さんが言うには旅をするならモンスターとの戦闘は避けることは出来ないらしい。と言ってもそこまで危ないモンスターはこの辺にはいないらしく、今から行く森でどんなものか見てきてもいいのではと言われて今に至る。
その森のモンスターは青年の男子なら楽に倒せるくらいのモンスターしかいないらしい。
好奇心と少しの恐怖心をひめ、俺は森に向かっていった。