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冒険の書 第1章   作者: 本多 泉那
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序章7

若者を道の脇に避難させ、ヒナト達はこの先にある集落に向かう。

なぜ昔に流行った毒が今更発生したのか考えながら走る。

「あったよっ!この看板だっ!」

ユズが指を指す方向には看板がある。

さっきの若者が言っていたのだ。本来の道はこの看板を右に行き、けもの道通るのだと本来この世界には街や村などは13個しかないはずなのだが、この地域では昔領土を求めての戦争がありそこで戦いから逃れた人々がこっそりとここで暮らしているそうだ。

二人はけもの道と言うのにさっきまでの速度を落とさずに駆ける。

茂みをかき分け目の前に小さな家が何個もある集落にたどり着いたのだ。

「はぁはぁ..」

2人して呼吸を整える。もしかしたらこの集落はもうダメなのかと思っていたが、当たりを見渡す限り人々が楽しそうに会話している。

「あ、あの」

さっきの若者があんなにも酷そうな雰囲気を出していたのに実際はこんなに呑気に人々がいるなんて想像出来ていなかった。

「先程この先の道で若者にあったのですが...」

とさっきまでの出来事を話す。

するとさっきまでの悠長に話していた人達は一気に顔色を変えた。

「なんですって?!ちょっとこっちに来てください。」

言われるがままにヒナト達は集落の中を歩く。

当たりを見るとふと変な形の置物が畑や家の前に飾られている。

とそんなことに集中しているとユズに袖を引っ張られる。

「ちょっとヒナト。何してるの?」

「ああ、ごめんごめん」

謝りつつもやはり何故か目が話せなかった。

集落の人に案内されたのは、この集落の中でも1番にでかいと思える家だった。

「ここがこの集落の長の家です」

どうぞと家の中に入れられる。奥にはなんとも風格のある爺さんが座っていた。

家に入るとすぐにさっきの人達はすぐに消え、長とヒナト達だけになった。

「あなた達ですか、私の息子を見つけたというのは」

「息子?」

そのワードについ反応してしまう。

「そうです、この集落からつい数日前に薬を買いに行くといい出ていった息子です」

なるほど彼はこの集落の長の息子だったのか。でも薬は見つからなかったようだな

「あの..」

少し下から話す。

「どうされましたか」

「この集落は今、毒にやられていると聞いたのですがそのようなことは無いように集落の人達が過ごしていましたけど」

ああその事ですかと爺さんはゆっくり話し出した。


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