序章6
「皆さん大変長らくお待たせ致しました今年もやってきた、6年に一度の祭典ウァサゴ祭だぁー!」
うぉおおおお
どこからともなく歓声があがる。このコロシアムの中はそれ以上の盛り上がりだ。コロシアムに色んなものをみんな投げまくってる。おいなんか石飛んできたぞ大丈夫かこの祭り。
「とうとう始まったな。」
と後ろからばれる。
「ああ、ソーヤかすごいなこの盛り上がりは。」
「この街の1番の祭りだからな。この日のために多くの人が頑張って来たんだ。だから俺達もその奴らが良かったと思える試合をしようじゃねぇか」
それはもちろんだ。ここまで盛り上がっているのにテンションが上がらない方がおかしい。
「やってやるよ」
うんうんとソーヤは頷き1枚の紙を投げつけてきた。
「これは?」
「トーナメント表さよく見てみ」
見ると俺とソーヤはそれぞれの端だった。
「じゃあ当たるとすれば決勝か」
「そうゆうことになるな、まあ決勝まで来れたら相手してやるよ」
そう言うとソーヤは去っていった。
多分このコロシアム内の実力はソーヤが一つずば抜けている。それは長年の感覚で分かる。
俺も戦いというものを何年もしていた、殺し合いだ。だからこそわかるソーヤは俺より強い。
いい機会だしぜひ戦ってみたい。何かあいつから技を奪うことが出来たら俺も成長できる気がする。
そんなことを考えながら俺は自分がこの日の最初の試合ということに気づきダッシュで会場に向かうのだった。
「さあ、やってきたぞ戦いだぁ。コロシアムのルールはわかっているな。コロシアムって名前だが殺し合いじゃあねぇ、相手が降参するか戦闘不能になった時点で終了だぞ。」
こくりと二人の選手は睨み合う。
ヒナトは相手を見る時大きく3つ見る。
1つは顔、2つは胴、3つは足だそれだけ見ればヒナトの頭の中には相手の弱点がわかる。まあ人ならそれは通じるが化け物にはまだ戦い慣れていないので弱点は簡単には分からない。
だが人間ならわかる。
「こいつ、胴は鍛えているようだが首の筋肉が足りてねぇしかも腿の筋肉のつき方が変だな。何かしらのスポーツみたいなのしてるのか」
などと情報を既に集めていた。
「それでは始めようか第1回戦この街の武器職人のベレ!」
「しゃあああ」
ベレは自慢の筋肉を持ち上げながら叫ぶ。
(やべぇ、まともにやったら瞬殺だわ)
自分でもわかるこの大会の奴らはやべぇ
「そしてまさかの新人!一体どんな戦いを見せてくれるのかヒナト!」
「しゃぁぁあ!」
できる限りの気合を入れた声を出す。
気合いだけはある。ユズが見ているから恥ずかしい所は見せる訳には行かない。
「第1回戦はじめ!!」
ゴォォンとドラの音が聞こえる。とうとう始まったのだ。




