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冒険の書 第1章   作者: 本多 泉那
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序章5.9

理解ができなかった。

だっていつもこの状況で生き残っていたんだから。

なぜ目の前にはミヤの死体があるのか、なぜ奴らの銃弾がミヤに当たったのか。

(ダメだ。焦っちゃいけない考えるんだ。)

そんなことはよくわかっているでも無理だった。

俺はまだ子供だったんだ。

「ああああああああ」

何も考えず相手に向かって走る。俺の能力は隠密。

それ以外は何一つできないのに。

「馬鹿..やろう!」

後ろからカズヤの声が聞こえる。

だが俺には届かなかった。

俺は目の前にいる奴を殺そうと短剣を構えるがそれをわかっていたようにそいつは1歩下がって言った。奴の姿が暗闇に消えていく。その瞬間奴は笑っていた。

行けると追いかけようとして気づく。

俺は囲まれていた。冷静さをかけていた俺はこんな罠にかかってしまったんだ。

「ヒナト!!」

全方位からの銃撃が始まる。だが、俺はカズヤに抱えられその銃撃から逃げ延びていた。

カズヤの能力は身体能力の向上。

チーター並の速さで逃げる。だが、やっと落ち着いてきたところでようやく気づいた。

カズヤの呼吸が荒くなっていることに。

さっきの銃撃で何発か食らってしまっていたんだ。

俺達は物陰に隠れた。

「カズヤ..おれは」

何も言葉が出ない。

「気にすんなよ。俺だってあと一歩お前より早ければ突っ込んでた。そしたらヒナトが俺を庇ってただろ?」

笑っているが出血が酷い。そして何かを悟ったのかカズヤは話し始めた。

「なぁ..ヒナト..最近は何か答えが見つかったか?」

俺も直ぐに悟り話す。

「どうかな..最近俺は何がただしいのかわからなくなってきたよ。」

カズヤは俺の異変に気づいていたんだ。

「そう..か。なあ..ヒナト。もし迷ってんならあの場所から逃げたっていいんだぞ。」

「もういいよカズヤ。俺の話はだからさ」

「いや..俺達は家族だろ?だったら施設の皆が笑っていられるようにしたかったんだ。なあ...ヒナトもし施設に残るならみんなを...幸せに..」

「そんな急には無理だよカズ..ヤ?」

隣にいるカズヤはもう話さなくなっていた。

後ろから足音が聞こえる。せめてカズヤの遺体は持って帰りたかったけど。俺にそんな力は残っていなかった。俺は泣きながらどうにか追っ手から逃げ延びたんだ。


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