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冒険の書 第1章   作者: 本多 泉那
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序章4

「な、なんで」

そんな問いをする。

だが、少年は何も言わずにナイフを向けてくる。

やはりかと思う気持ちと信じたくない気持ちで頭の中はぐちゃぐちゃになっていた。

「......」

少年は何も言わない。

「どうしてこんなことをしているんだ?!

頼むよ教えてくれ」

少年はこちらに向かってくる。

だが、所詮は子供だ、昔からヒナトのように訓練を受けてきた訳では無い。

ヒナトは少年のナイフを避けるがまだ反撃には出れなかった。

そんなヒナトを見て失望したのか少年は霧の中に消えていった。

すぐにユズと合流少年をおったが結局見つからずそれ以降も事件は起きなかった。



「やっぱりか」

「ええ、街の人はみんな昨日殺人事件があったことなんて何一つ知らなかったわ。」

この街に来てからの謎がひとつ解けた気がする。

「今、考えられるのは二つ、一つはあの少年には能力があってそれが記憶を操れる能力ってこと。

二つ目はこの街の人全員がぐるになっているのどちらかだけど。」

そんな話をするがユズはもう既に答えがある様だった。

「前者ね、この街の全員が何かの組織の集団ってことは確実にないのよ。この街には私たちへの情報提供者がいるしね。」

そんな話を朝っぱらから街のパン屋のテラスで話す。

「それじゃ」

と言いながらユズはパンを買いに行く。一瞬見えた顔がとてつもない笑顔だったのは気のせいだろう。

(今度、喧嘩とかしたらパンあげよ)

そう思いながら空を見上げていると、ユズが帰ってきたのか目の前に気配がする。

「お、早かったなユ...ズ...」

振り向くとそこには少年が座っていた。

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