序章4
「へ?」
あまりにも想定外の事だったために変な声が出てしまった。
「君、日本人?」
恐る恐る聞いてしまう。その事しか頭の中になかった。
「え!!お兄さんも日本人なの!」
少年は嬉しそうに言う。
(まさか、日本人がこの世界にいるとは思わなかった。でも、なんで?)
少年が現世の人ということは
彼は、現世で死んでしまったということだ。もし、死んだ人間がこの世界に来るのならば既に何人かとは会っているはず。だが、俺はまだこの少年としか会ったことがない。と考えているうちに少年が話し出す。
「お兄さん達はなんで、この街に来たの?」
「あ、ああ実はなこの街で連続殺人が起こってるんだ。その犯人を捕まえに来たんだよ」
一旦考えることはやめて少年の話にこたえる
「確かに、最近誰かが殺されたっていうことは聞いてたけど、まさか連続殺人だったなんて..」
その答えの驚きのあまりユズと顔を見合う
「知ってるのか!!」
「もちろん知ってるよ多分今夜も現れるんじゃないかな」
そう言いながら少年は俺らに手を振りながら去っていった。
怪しいとしか思えなかった。ユズを見てみる。
「あなたってニホンジンって言うの?」
確かに、さっきの会話を聞いたのなら不思議に思う話だ
「そうだよ、この世界ではまだ彼しかあったことは無いけどね」
「珍しい人種なのね」
それだけ言うとすぐに興味をなくしたのか聞き込みを再開して行った。
あの少年の言った言葉が引っかかる。
「今夜も現れるんじゃないのかな」
やはり、彼が?でもあんな幼い子がなんで?
そうやって考えれば考えるほど分からなくなって行った。
結局聞き込みをしても何一つ得るものはなかった。
そして、夜がやってきた




