序章4
「うむ、確かに受け取ったぞ」
そう言って俺らの目の前にいる男はなにかの包み紙を受け取る。
「あれが今この街で流行っている薬物か」
「うん、しかもあれを受け取っている人はこの街の貴族の1人なの」
「裏でこの街を牛耳ってるのか」
そんな話をしていると、取引が終わったのか目の前から去ろうとしていた。
そうはさせないと、俺は貴族をユズはもう1人の受け子にそれぞれ襲いかかった。
決してすぐには殺さず事情を聞いてからだと言っておいた。
ユズと別れすぐに貴族に襲いかかる。あいにく護衛はいなかった。流石にこんな所に護衛をつけて来るなんて、目立ってしまうからだろう。
後ろから腕を絡め取りながら地面叩きつける
「ぐっはぁあ」
貴族は倒れた。
「な、なんだ貴様は?!」
「ちょっとここを通ったら怪しいことをしているなと思いまして」
そう言いながら腕を後ろに組ませ、縄で縛る。
やはり、やり慣れていた
「なんだと、私はこの街の上級貴族だぞ?
さっさとこの縄をほどけ!」
「いやー、でもなんか怪しいもの受け取ってたじゃないですか」
「それは違うんだ。それは、花の肥料なんだ。」
そう言いながらも貴族は袋を渡そうとしない
そこを力ずくで奪い取る。袋に少し顔を近づけ匂いを嗅ぐ。明らかに肥料ではない、渡されていた資料にある通りのツンと来る匂いの粉だった。
「これ、薬物だろ?これを薬物と認め俺に渡すなら命の保証はしてやる。」
「、、、、」
しばらく黙っていたが諦めたのか貴族はこの袋の中身は薬物だと認めた。
俺はうなじに手刀を決め気絶させた。
そして、ユズの方はどうなったのか見に行った時だった。
目の前でユズが相手の喉仏にナイフを刺していた。
そして、すぐに体を俺の方へ向け。近づいてくる。
「こっちは終わった。そっちは?」
驚きすぎて何も声に出ない。
「ちょっ、ちょっと待て!」
「何も殺す必要は無かったろ!?」
その問いにユズは
「?」
と首を傾げるだけだった。
これから、この子と一緒に戦っていくのかと、少し不安になった。




