序章4
彼女は感情がないのでは無いのかと感じた。
「よろしく。」
「ああ、よろしく頼む。まさか、君も職としてやっているなんて思わなかったよ、てっきり秘書かなにかかと」
そんなことを言っているとヨネアさんが笑いだした。
「あははは、まさか彼女の腕凄いぞ。
もしかしたら君以上だよ。」
そうだそうだと言いながらヨネアさんは話し出す
「彼女の名前はユズ、そしてユズ彼がヒナトだ。」
ユズはこくりとお辞儀をするとこの家にある唯一ある部屋に入っていった。
それを見送ると俺は、ヨネアさんに質問をした。
「あんな小さな子に人殺しをさせてるんですか?」
「小さいって、君と歳もそんなに変わらんだろう?」
「それでもっ!」
「わかってるさ、私も出来ればこんなことさせたくないんだ。でも彼女から言われたんだよ。ここ以外に行く場所はない、働くからここに住まわせてくれって」
だからってと言おうと思うがそんな事を言っても何も変わらない、1度冷静になる。
「一体彼女に何があったんですか?」
「それは、ユズに聞くんだな。その事に私は何も言わないよ。」
そう言われたら、何も言い返せない。何よりついさっき知り合った人に自分の過去を言うほどの性格では無いの事くらい俺でも理解出来る。
「まあまあ、今は考えていても仕方ないだろう?
そこで君に最初の任務をあげよう!」
暗い雰囲気を消そうとわざと明るく言ったヨネアさんから紙を貰う。
「まず、ここの家に行ってくれ。そこの人にこの紙を渡せば、いいさ。」
一旦頭の中の考えを消し落ち着いて話す。
「そうですね、行ってきます。」
俺の最初の任務だ!!
「なんですかこれはぁあ!!」
俺の文句にヨネアさん笑顔だった。
「草むしりに部屋掃除、おじさんおばさんとの話し相手!ついでに飴ちゃんまで貰いましたよ!」
しかも、忙しすぎてとっくに日は暮れていた。ヨネアさんはとうとう笑いを堪えられなくなって大声で笑い始めた。
「あははははは!!いやー、言ってなかったっけ?私たちのは何でも屋だからね社会の役にたつことが出来たじゃないか!」
「まさか、こんなことばっかなんすか?」
「まあ、依頼が来たらそれをこなすだけさ」
そんな感じで話していると部屋の扉が開く。
こくりとユズが挨拶するとヨネアさんの机に近づいて来た。
「何か、依頼は来た?」
「ああ、これだよ。」
ヨネアさんはなにかの紙を渡す
「うん」
そう言って、ユズは家から出ていこうとする。
「行ってらっしゃい」
そう言うとまた、こくりと頷き扉の外に消えた。
「今の紙って」
「ああ、まあ協会の草むしりかなー」
「絶対違いますね?あれなんですか?明らかに俺のやった依頼とは違いましたよね?」
「そんなに気になるなら、彼女をおってみたら?」
そう言われる前に俺は、走り出していた。
嫌な予感がする、大抵俺の勘は当たるんだ。




