序章 1
じっと、神と名乗る青年を見てみる。
髪は白く身長は185くらいだろうか、俺より高いのがムカつく。ふと青年の服の汚れが気になった。
「ああ、この汚れかい?さっきコケちゃってね」
そう言いながらてへっと笑う神(笑)を殴ってやろうか考えていると
「うんうんどうやら君はとても混乱しているようだから一体何がどうなっているのか僕が説明してあげよう!」
と神は胸を張って言ってきた。
(まあ、よく分からない状況なのは間違いないしな。
ここはのってみるか)
「じゃあ、頼む。」
と適当に返事を返すと神?は楽しそうに話し始めた。
「まずは、君のことを話そう!」
「そうだろう、ヒナトくん。」
「さすがに俺の名前は分かるか。」
少し驚きつつも冷静に話していく。
だが神は恐ろしいくらいに俺の事を知っていた。
「なるほどなるほど、君の苗字がないのは裏の人間だからなのか。」
背筋が凍る感じがした。
「そこまでわかんのかよ」
まあ、神だからねと言いながら奴は話を続ける
「子供の頃から人を殺すために教育されてきたんだね。そうかそして、任務の途中で死んでしまったと。」
そう神の言う通り俺は任務の途中で..なんで死んだんだ?
ついさっきの出来事なのにその事について考えようとすると頭かズキッと痛む。ダメだ思い出せない。
「もしかして、一部の記憶がなくなってしまっているのかい?」
「まあ、大丈夫さ」
「時間が経てばその記憶も元に戻るはずだからね。」
「どうゆう事だ?」
「時々記憶の一部がなくなってここに来てしまう子がいるんだよ」
「でも大丈夫そのうち戻って来るからさ!」
結構なことをさらっと言われて唖然としている俺を尻目に
コホン..と神がわざとらしい咳をする。
「それではお互いの自己紹介も終わったところだし本題に入ろうか」