序章3
扉を開けるとサクが立っていた。あの日からサクの目に光が無くなってしまった。原因は目の前にいる車椅子に座っている。彼女の事だろう。車椅子に座っているが特に怪我をしているようには見えない。
あれから、サクはずっと彼女から離れずに看病している。俺は、彼女の事を聞いことはしなかった。
俺も爺ちゃんの話をしたくないのと同じように。
「やあ、ヒナト。準備はできた?本当に行ってしまうんだね。」
「ああ、いつまでもここにいちゃ行けない気がしてな。それに俺にも目的があるんだ。それの為にも行かないと行けないしね。」
俺達は、何も言わずに握手をした。出来るのなら、サクと一緒に旅をしたかった。たけど、この状態なのに一緒に行こうとは言えない。
俺は、セーレ村の門に歩いていった。
歩いている途中にも色んな人達から声をかけてもらった。
門に着いた時にはサクとユウ、そしてセイヤが見送ってくれた。セイヤは絶望的な状況だったが、ユウが死力を尽くしたおかげで一命を取り留めた。まだ安静にしないと行けないらしいが見送りに来てくれたのだ。
「ありがとうなヒナト。お前がいなかったらこの村は滅んでた。いつでも帰ってきてくれていいからな。」
セイヤはそう、俺に行ってくれた。
「もし、ヒナトの旅が終わったら、一度帰ってきてよ。どんな旅だったのか聞きたいんだ。」
サクはそう言うと、一歩下がる。
村の門が閉じ始める。
「みんな、ありがとう。絶対帰ってくるから。また、会おうな!」
俺は、最後まで門が閉じるのを見ずに歩き出す。
俺にとってはまだまだ序章だ。この村のように魔王軍に襲われる場所はいくつもある。絶対に魔王を倒す。この世界を救うんだ。
次の町は王都だ。
セーレ村完結です!!
まだ、最初の話なのにとてつもない時間がかかってしまいました。まだまだヒナトの旅は続きます。
どうぞ、これからも読み続けていただけると幸いです。それでは!




