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天才たちは異世界での極振り生活を夢見る※改訂版更新中(あらすじにリンクあります)  作者: 月那
第二部 第五章 クエストで七大強豪国巡り④・妖ノ国参牙日~なんかどこで選択ミスったんだろうってくらい目立ってる~
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第九十三話 未遂事件の話②

まあ、そんな状況をみすみす見てにやけるほど俺は腐ってない。

水属性魔法で二人の位置をずらす。

水の勢いというものは結構すごいので、そこのところはきちんと調整してやらねばならない。

うまいこと押し倒し構図は崩れる。

ついでに落下ダメージ受けない(顔面から落ちない)ようにする。

安心しろ、浴槽から引っ張ってきたお湯だから。

震えるとかないから。

流石に水でやるのは気が引けただけだ。

『死神』と呼ばれることに関して吹っ切れただけで、好き好んで呼ばれたいわけじゃない。


まあそんなこんなで、無事に一部の女子や男子が喜ぶような事件は起こらなかったのである。

期待してたどっかの誰かには期待するなよと叫びたい。


ほかの人達もちょっとほっとしている。

他の人と言っても秋とヤキさんしかいないのだけど。

あ、そうそう。

ラズーリさんがずっと居ないのは、彼は彼で一人で入りたいかららしい。

ナカビさんもその理由で来なかった。

まあ、よかったんじゃないだろうか。

こんな珍事件に遭遇するよりは。


「氷人…良く反応できたね…」


「助かりました」


地味に焦ったらしく、結構脱力感が込められた声が聞こえてきた。

二人に普通にお礼を言われたのだが、水魔法を解除したらただ単に床にはいつくばってる変人みたいに見えるのでさっさと立ってほしい。

その思いが通じたのかは知らないけど、さっさと立ってくれた。

個人的には人助けをすることが出来たのでいい気分なのだが、もし俺があっち系が好きだったら放っておいたかもしれないと考えると、自然と吐き気が…。


いや、世界中でそういう方はいらっしゃるんだろうけど、流石に風呂場はなぁ。

なんせ裸だしさ。

恋愛対象の性別とか、精神と体の性別の食い違いとか、そういうのを否定したいわけじゃない。

否定したいわけじゃない。

けど、あからさまに二人とも女子が好きだと思うから、なんか。

別に、相思相愛ならそそくさと出ていくんだけど。


まあ、変な言い訳を続けていると何処からともなく非難の声が聞こえてきそうなのでここまでにしておく。


一仕事した後の風呂っていいよね。

流石温泉というか、疲れが一気に取れる感じがする。


まあ、でも精神的な疲れはあんまり取れない。

ほかの人達がずっと談笑している間、俺はじっと先ほど二人が滑ったタイルを凝視している。

タイルというか、石畳かな。

石畳と言っても表面がデパートの壁並みにつるつるの奴だ。

さっきのお湯で流れたと思うけど、この世に神がいるなら面白がってもう一回とかありそうで怖い。

そもそも風呂場覗くような最低な神様がいるとも思えないけど。

いたら一発殴りたい。


「そーいやさー。ガルメラって好きな子いるの?」


唐突なカイトさんの質問。

全員が気になるという目でガルメラさんを見ている。

ガルメラさんは特に恥ずかしがりもしていない。


「いや、いないですね。こんな職業やってるといつ死んでもおかしくないですし…仮にできても死ぬまで我慢するかと」


「えー、つまんなくない?我慢するのつらいっしょ」


貴方はさっさとイースさんとくっついたらどうですかと自分のことは棚に上げて思ってしまう。

俺はこう見えてちょっとヘタレなところがあるというか…。

取られるのは嫌だけど一歩が踏み出せないのである。

こんなんだから相手に総スカンくらうのだが。


「あんまり僕とかかわってもいいことないですからねぇ。死んでも葬式来なくていいですよ」


「それはなんか突き放すようで嫌ですね」


ヤキさんが少し顔をしかめて返事をする。

初めてそんなこと聞いたな。ガルメラさん関わって得しかしなさそうなのに。

カイトさんはもっとむくれていた。


「お前昔っからそれしか言わないよな」


「ホントはあなたに会った時点でもう会わない予定だったんですけどねぇ…神様は意地悪です」


「でも嫌いじゃないんでしょ?お二人さん」


ガルメラさんが仕方なさそうに言うと、秋が会話に滑り込む。

その言葉を聞いたガルメラさんは顔で「ノーコメントで」と返事をした。

何か理由でもあるのだろうか。

変に考察癖が抜けないのは、前やっていたゲームのストーリー考察のせいだろうか。

おかげで頭の回転が速くなったのだけど、こういう時にはいらないよなぁと思う。


気になったことは全部考えてしまうたちなのは、四季神全員だけど。


「会わない予定だったってどういうことだよー」


「勇者様と一緒に居るとちょっと都合が悪い時期だったんです。魔族は魔王と関係がないと言っても世間一般に隠し事を大量にしているものですから。そこを下手につつかれると困るのです」


にっこりとしたいい顔でさらりとすごいことを言う。


「もちろん、世界を滅ぼすような隠し事ではないのでお気になさらず」


「あやしー」


キリッとして言うガルメラさんにカイトさんが率直な感想を漏らす。

怪しいと言いながらちょっとうれしげである。

仲いいねぇ。


{僕たちも仲いいよね~}


{…腐れ縁}


{またまたそんなこと言っちゃって}


まあ、仲いいよ。

腐れ縁、だけど!!


*******


「つまりイチャコラしてたと」


「解釈違いが過ぎるよ蒼桜」


蒼桜の解釈がどうなってるのか、俺にはわからない。

温泉行きたいけど近くに温泉施設ないという悲しみ…。

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